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ワインソムリエとワインエキスパート資格の違い|合格率や難易度、特徴と合わせて解説!

出典:一般社団法人 日本ソムリエ協会

ワインに関する資格としてよく比較される「ワインソムリエ」と「ワインエキスパート」。

どちらも日本ソムリエ協会が認定する資格ですが、受験条件や難易度、合格率などに明確な違いがあります。

そのため、「どちらを目指すべきか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

松田編集長

この記事では、ワインソムリエとワインエキスパートの違いについて、合格率や難易度、特徴といった観点から分かりやすく解説していきます。

それぞれの資格がどんな人に向いているのかも紹介するので、自分に合った資格選びの参考になります。

これからワインの資格取得を目指す方はもちろん、キャリアアップや趣味としてワインを深く学びたい方も、ぜひ最後までご覧ください。

▼この記事でわかること

  • ワインソムリエとワインエキスパートの違い
  • ワインソムリエとワインエキスパートの受験条件の違い
  • ワインソムリエとワインエキスパートの合格率の違い
  • ワインソムリエとワインエキスパートの難易度の違いワインソムリエとワインエキスパートの特徴の違い

ワインソムリエとワインエキスパートの違い

試験費用は受験回数や資格の種類によって変わります。

全呼称正会員/賛助会員一般
1回受験23,700円(1,852円)32,900円(2,991円)
2回受験28,600円(2,600円)37,800円(3,436円)
全呼称正会員/賛助会員一般
2次試験から7,300円(663円)14,210円(1,291円)
全呼称正会員/賛助会員一般
3次試験から3,650円(331円)7,100円(645円)

参考:呼称資格認定試験 | 一般社団法人 日本ソムリエ協会(J.S.A. Japan Sommelier Association)公式Webサイト

資格ごとの試験内容は以下の通りです。

項目ワインソムリエワインエキスパート
一次試験(筆記)ワインの歴史、産地、品種、法律など、幅広い知識が問われる(120問のCBT試験)ワインの歴史、産地、品種、法律など、幅広い知識が問われる(120問のCBT試験)
二次試験(テイスティング)ワイン3種、その他の酒2種を評価(40分)ワイン4種、その他の酒1種を評価(50分)
三次試験(サービス実技+論述)ワインやサービスに関する実技試験+論述試験なし

ワインソムリエとワインエキスパートは似ていますが、受験条件や役割が異なります。それぞれの違いを理解することで、自分に合った資格選びができます。

項目ワインソムリエワインエキスパート
認定団体日本ソムリエ協会(JSA)日本ソムリエ協会(JSA)
資格の位置づけサービスのプロ知識の専門家
応募時期例年3月より出願受付を開始し、7月〜11月にわたって試験が実施
受験資格通算3年以上(JSA会員は2年以上)の飲食サービス実務経験が必要制限なし(一般のワイン愛好家も可)
対象者レストラン・ホテル勤務者会社員・主婦・学生など幅広い層
試験内容筆記+テイスティング+サービス実技筆記+テイスティング
特徴実務・接客スキルが重視されるソムリエのみ三次試験(サービス実技)がある知識量が重視される

違い①|日本ソムリエ協会(JSA)が認定する資格の違い

ワインソムリエとワインエキスパートは、どちらも日本ソムリエ協会(JSA)が認定する資格です。

JSAはワインや飲料に関する知識とサービスの普及を目的とした団体で、日本国内でもっとも権威のあるワイン資格の認定機関とされています。

日本ソムリエ協会についての詳細は、公式サイトで確認できます。この団体が定める基準に基づいて試験が行われており、どちらの資格も高い信頼性を持っています。

ただし、同じJSAの資格でも、ソムリエは「サービスのプロ」、エキスパートは「知識の専門家」という位置づけです。この違いが、受験資格や試験内容にも大きく影響しています。

そのため、資格の価値はどちらも高いものの、活かし方や求められるスキルには明確な違いがあります。

違い②|ワインソムリエは飲食サービス経験が必要

ワインソムリエ資格は、飲食業界で働く人向けの資格です。そのため、受験には一定の実務経験が必要とされています。

ソムリエの職務が本職(主たる職業・職務)であり、全収入の60%以上をソムリエの職務により得ていること

(過去の経歴を含めた全ての期間)。

※既にソムリエ資格を保有している方は受験できません

引用:試験案内: J.S.A.ソムリエ 

また、日本ソムリエ協会の公式情報では、「通算3年以上(JSA会員は2年以上)の飲食サービス実務経験が必要」といった条件が示されています。公式サイトでも確認できる重要な受験資格です。

参考:試験案内: J.S.A.ソムリエ 

つまり、ワインソムリエは誰でも受験できるわけではなく、レストランやホテルなどで働いている人が対象になります。

この点がワインエキスパートとの大きな違いです。

接客スキルや現場経験が求められるため、実務と直結した資格であることが特徴。

単なる知識だけでなく、お客様へのサービス力も重視されます。

違い③|ワインエキスパートは一般のワイン愛好家でも受験できる

一方で、ワインエキスパートは一般のワイン好きな人でも受験できる資格。

飲食業の経験がなくても挑戦できるため、人気の高い資格となっています。

公式サイトでは、「基準日において満20歳以上の方であれば、資格や職務経歴は不問でどなたでも受験可能です。ソムリエ職種に就かれていて、に必要な経験年数に満たない方も受験いただけます。」といった条件が示されており、職業に関する制限はありません。

これにより、会社員や主婦、学生でも受験可能です。

そのため、趣味としてワインを深く学びたい人や、ワインを通じたコミュニティ活動や教養の証明をしたい人に向いています。

ただし、誰でも受験できるからといって簡単ではありません。

専門的な知識量が非常に多く、しっかりとした勉強が必要です。

違い④|試験内容はどちらも筆記・テイスティングがある

ワインソムリエとワインエキスパートの試験は、どちらも筆記試験とテイスティング試験で構成されています。

公式情報によると、一次試験ではワインに関する幅広い知識が問われ、二次試験ではテイスティング能力(共通)や記述力(ソムリエのみ)が評価されます。

ただし、ワインソムリエの場合はこれに加えてサービス実技が含まれることがあります。

これはお客様にワインを提供する際の動作やマナーを評価するものです。

つまり、試験の基本構成は同じでも、ソムリエの方がより実務寄りの内容といえるでしょう。

ワインソムリエとワインエキスパートの合格率はどれくらい違う?

合格率は資格選びの重要なポイントです。ここでは、それぞれの合格率の目安と試験の特徴を解説します。

ワインソムリエの合格率は30%前後

ワインソムリエの合格率は、日本ソムリエ協会の公式発表によると年度によって変動しますが、近年の合格率は30%前後で推移しています。(引用:日本ソムリエ協会

これは決して高い数字ではなく、しっかりとした対策が必要です。

受験資格として実務経験が求められるため、ある程度の知識や経験を持った人が受験しますが、それでも難易度は高いまま・・・。

公式の試験概要でも、広範囲な知識と実技能力が求められることが示されています。

知識・実技・経験のすべてが求められるため、総合的な実力が必要な試験です。

ワインエキスパートの合格率は40%前後

ワインエキスパートの合格率は、日本ソムリエ協会の公式発表によると年度によって変動しますが、近年の合格率は40%前後で推移しています。(引用:日本ソムリエ協会

ソムリエよりやや高いですが、それでも難関資格に変わりはありません。

受験者の幅が広いため、初心者から上級者までが挑戦します。そのため、しっかり勉強した人とそうでない人で差が出やすい試験です。

独学でも合格可能ですが、計画的な学習が必須です。特に知識問題の対策が重要になります。

一次試験はCBT方式で知識量が問われる

一次試験はCBT方式(コンピューター試験)で行われます。これは全国のテストセンターで受験できる形式です。

出題範囲は非常に広く、ワインの産地や品種、歴史、法律などが含まれます。

そのため、JSA教本を中心にした暗記が合格のカギになるでしょう。

問題数も多いため、スピードと正確さの両方が求められます。

二次試験はテイスティング・論述(ワインソムリエのみ)がある

二次試験では、テイスティング・論述問題(ワインソムリエのみ)が出題されます。ワインの香りや味を分析し、適切に表現する力が必要です。

テイスティングでは、外観・香り・味わいを順序立てて評価します。また、論述(ソムリエのみ)ではワインに関する知識を文章で説明する力が求められます。

単なる暗記だけでなく、実践的な理解が重要になる試験です。

ワインソムリエとワインエキスパートはどっちが難しい?難易度について

どちらも難関資格ですが、求められる能力が異なります。それぞれの難しさのポイントを見ていきましょう。

項目ワインソムリエワインエキスパート
難易度の特徴暗記量が多くサービス実技もあり、総合力が必要知識重視で暗記量が多い
求められるスキル接客・実技・知識のバランス純粋な知識量と理解力
試験の難しさのポイント実務を想定した立ち振る舞いが必要教本の広い範囲を覚える必要がある
共通の難しさJSA教本の暗記量が多いJSA教本の暗記量が多い
合否の分かれ目サービス実技+テイスティング対策テイスティング対策
テイスティングの難易度実践経験が必要で難しい経験不足だと判断が難しい
応募サイトURLhttps://www.sommelier.jp/exam/sommelier https://www.sommelier.jp/exam/wine-expert 

難易度①|ワインソムリエはサービス実技があるため総合力が必要

ワインソムリエは、知識だけでなくサービス実技も評価されます。実際の現場を想定した試験内容のため、経験が浅い人には難しく感じることがあります。

接客マナーや立ち振る舞いも評価対象です。

総合的なスキルが必要な点で、難易度が高い資格といえるでしょう。

難易度②|ワインエキスパートは純粋な知識量が多く必要

ワインエキスパートは、実技よりも知識重視の試験です。そのため、教本の内容をどれだけ理解し覚えられるかが重要になります。

範囲が広いため、計画的な学習が必要です。

暗記量の多さが最大のハードルになるでしょう。

難易度③|どちらもJSA教本の暗記量が多く難易度が高い

どちらの資格でも、JSA教本は必須の教材です。内容は非常に詳しく、すべてを覚えるのは簡単ではありません。

産地や品種など、細かい知識が問われます。

教本の理解度が合否を大きく左右するでしょう。

難易度④|テイスティング対策が合否を分ける

テイスティングは多くの受験者が苦戦するポイントです。経験を積まないと、正確な判断が難しい分野です。

ワインを実際に飲みながら練習することが重要です。

継続的なトレーニングが合格への近道といえるでしょう。

また、近年はCBT方式の難化により、まず一次試験の突破が最大の難関となっています。

ワインソムリエとワインエキスパートの受験に向いている人

資格選びでは、自分に合っているかどうかが重要です。それぞれに向いている人の特徴を見ていきましょう。

ワインソムリエはレストラン・ホテル勤務か接客スキルを活かしたい人に向いている

ワインソムリエは、飲食業界で働く人に最適な資格です。特にレストランやホテルでのキャリアアップに役立ちます。

接客が好きな人や、人と関わる仕事がしたい人に向いています。現場での実践力を高めたい人におすすめです。

ワインエキスパートは趣味や副業で学び、ワインの知識を深めたい人に向いている

ワインエキスパートは、趣味として学びたい人に最適です。仕事に関係なく挑戦できる点が魅力です。ワインを通じた個人の活動や執筆、教養の証明としても活かせます。

純粋にワインが好きな人に向いている資格といえるでしょう。

ワインソムリエとワインエキスパートはどっちを選ぶべき?

最終的には、自分の目的に合った資格を選ぶことが重要です。それぞれの選び方を解説します。

飲食業でキャリアアップしたいならワインソムリエを選ぶべき

飲食業界で働いている人は、ワインソムリエがおすすめです。資格を取得することで、信頼性が高まるでしょう。

昇進や給与アップにつながることもあります。

実務に直結する資格として大きな価値があります。

仕事に関係なく学びたいならワインエキスパートを選ぶべき

趣味や教養として学びたい場合は、ワインエキスパートが最適です。自由に受験できるため、挑戦しやすい資格です。

知識を深めることで、ワインの楽しみ方が広がるでしょう。

自分のペースで学びたい人に向いています。

まとめ:ワインソムリエとワインエキスパート資格の違い|合格率や難易度、特徴と合わせて解説!

ワインソムリエとワインエキスパートは、どちらも日本ソムリエ協会が認定する信頼性と価値の高い資格です。

しかし、受験資格や求められるスキルには大きな違いがあり、ワインソムリエは飲食業界での実務経験とサービス力が求められる一方、ワインエキスパートは誰でも受験できる知識重視の資格となっています。

どちらもワインの知識と理解を深めるうえで非常に有益であり、自分の目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切。

松田編集長

合格率はいずれも低く、簡単な試験ではありませんが、出題範囲や対策方法は明確で、しっかりと準備すれば十分に対応できます。

どちらの資格も特別な才能が必要なわけではなく、正しいロードマップで学習すれば合格を目指せる試験です。

自分に合った資格を選び、計画的に学習を進めることが合格への近道といえるでしょう。

松田理沙

きつねワインメディア編集部編集長。美味しいものと毎日の晩酌が生きがいの30代独身女。

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