① 歴史・背景(創業・ワイナリーの歩み)
『スリー・ブリッジズ ボトリティス・セミヨン』を手掛けるカラブリア・ファミリー・ワインズは、1945年にフランチェスコとエリザベッタ・カラブリア夫妻がオーストラリアのグリフィスで創業した家族経営のワイナリーです。現在は4世代へと受け継がれ、伝統を守りながら革新的なワイン造りを続けています。
この貴腐セミヨンは1995年から造られてきた、リヴェリナを象徴する銘柄のひとつです。厳選したセミヨンを樹上に残し、自然に発生する貴腐菌「ボトリティス・シネレア」の作用によってブドウの糖分や風味を凝縮させています。
② ブランド・思想・位置づけ
「スリー・ブリッジズ」という名前は、1900年代初頭にワイナリー近くに造られた3つの橋に由来します。これらの橋は、スノーウィー・マウンテンズからリヴェリナのブドウ畑へ水を供給する地域の歴史と結びついており、ラベルもその背景に敬意を表したものです。
スリー・ブリッジズは、2代目ビル・カラブリアがリヴェリナ産プレミアムワインの評価を高めるために育てたシリーズです。高品質なブドウの区画を選び、地域性と品種の個性を表現することを重視しています。
リヴェリナは温暖な地中海性気候を持ち、カラブリア・ファミリー・ワインズも貴腐セミヨンに適した環境として紹介しています。
③ 酒質・味わい・特徴
『スリー・ブリッジズ ボトリティス・セミヨン』は、セミヨンから造られる甘口の貴腐ワインです。公式テイスティングノートでは、パイナップルやマーマレード、貴腐由来の複雑な香りが特徴として挙げられています。
口に含むと、桃や柑橘を思わせる濃密な果実味と甘さが広がり、最後には爽やかな酸味が感じられます。単純に「甘い」だけではなく、凝縮した果実味を酸が支えている点がこのワインのポイントです。
アルコール度数は、今回の2025年ボトルの日本語ラベルで11%と確認できます。375mlのハーフボトルなので、食後に少量ずつ楽しむデザートワインとしても扱いやすいサイズです。
④ 評価・支持される理由
このシリーズが評価されている大きな理由は、リヴェリナの気候を生かした貴腐ワイン造りを1995年から続けている点です。
2024ヴィンテージは「Halliday Wine Companion Awards 2026」でSweet Wine Varietal Winner of the Yearを受賞しました。7,000本以上の審査対象から選ばれた実績で、同銘柄の品質を知るうえで参考になる評価です。なお、受賞したのは2024ヴィンテージであり、今回の2025ヴィンテージではありません。
公式が提案するペアリングは、キャラメリゼした洋梨とマスカルポーネ、アイスクリームを添えたフルーツ、ブルーチーズ、ドライフルーツ、ナッツなどです。甘いデザートだけでなく、塩味の強いブルーチーズと合わせられるのも貴腐ワインならではの楽しみ方でしょう。
甘口ワインが好きな人はもちろん、「貴腐ワインを初めて試したい」という人にも候補になります。よく冷やして食後に少量ずつ味わうと、凝縮した果実味と酸のバランスを確認しやすいでしょう。
⑤ 総括
『スリー・ブリッジズ ボトリティス・セミヨン 2025』は、リヴェリナの気候を生かし、貴腐したセミヨンの凝縮感を楽しめる甘口デザートワインです。
パイナップルやマーマレード、桃、柑橘を思わせる豊かな風味と濃密な甘さを、爽やかな酸が引き締めます。約30年にわたり造り続けられてきた、カラブリア・ファミリー・ワインズを代表する貴腐ワインです。
レビュー
1
極甘口で飲みやすい
まさにデザートワイン。極甘だけど、後味はさっぱりめ。
お値段は高めだけど、また飲みたいワイン。
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