
「同じシャルドネでも、フランス産とアメリカ産で本当に味は違う?」
「ワイン初心者でも、産地による違いを感じ取れる?」
そんな疑問を確かめるため、今回はフランス産とアメリカ産のシャルドネを2本並べて飲み比べました。
使ったのは、ヴィノテラス ワインスクール『2026年自習用小瓶セット』白Aセット。先に行ったブラインドテイスティングでは、なんと2本とも品種と生産国を正解しています。
しかし、正体を知ったうえで改めて比較すると、「違いは分かる。でも専門的に説明するのは難しい」というのがワイン初心者の私の結論でした。香りや果実感、酸味、ボディ、樽、余韻まで、お子さま舌編集長が実際に感じたままを紹介します。
※本記事は今回試飲した2本の感想であり、フランス産・アメリカ産シャルドネ全般の特徴を示すものではありません。
※VINOLETの画面および模範解答・推奨解答は、ヴィノテラスから掲載許可をいただいています。
- フランス産とアメリカ産のシャルドネを並べると、初心者でも香り・果実感・酸味・口当たりなどの違いを感じられた
- フランス産は果実っぽい甘さとなめらかさ、アメリカ産は酸味が特に印象に残った
- ボディの差はほとんど分からず、樽の印象は最後まで判別できなかった
- ブラインドテイスティングでは、2本とも「シャルドネ」と生産国を正解できた
- 編集長はフランス産、同じく初心者の夫はアメリカ産を「飲みやすい」と感じ、好みは正反対に分かれた
- 「違いを感じる」のと「違いを専門的に説明する」のは別で、同一品種を並べて飲むと初心者でも違いを意識しやすかった
人生初のブラインドテイスティングはこちら→【ヴィノテラス Aセット編】白ワイン6本を初心者がブラインドテイスティング|品種・生産国は当てられる?
これまでのワインエキスパート体験記はこちら→編集長、ワインエキスパートを目指す
今回飲み比べるフランス産・アメリカ産シャルドネ
今回飲み比べるのは、ヴィノテラス ワインスクール『2026年自習用小瓶セット』白Aセットに入っていたフランス産とアメリカ産のシャルドネ2本です。
どちらもシャルドネ100%ですが、フランス産はブルゴーニュ地方の2023年、アメリカ産はカリフォルニア州の2024年。アルコール度数も13%と14.5%と異なります。
Aセット6本のブラインドテイスティングで正体を確認したあと、今回は2本を同時に並べ、香りや酸味、果実感、口当たりなどを比較しました。
産地だけでなく生産者やヴィンテージなども異なるため、感じた違いをすべて「フランス産だから」「アメリカ産だから」とは断定せず、今回の2本を比較した結果として紹介します。

(▲テイスティングに使用されたワイン)
(▲左:フランス産シャルドネ 右:アメリカ産シャルドネ)
| 比較項目 | フランス産 | アメリカ産 |
|---|---|---|
| 商品名 | マコン レクスプレッション・デュ・シャルドネ | シャルドネ |
| 生産者 | ドメーヌ・サント・バルブ | ボーグル・ヴィンヤーズ |
| 産地 | フランス/ブルゴーニュ地方 | アメリカ/カリフォルニア州 |
| 品種 | シャルドネ100% | シャルドネ100% |
| ヴィンテージ | 2023 | 2024 |
| アルコール度数 | 13% | 14.5% |
| 容量 | 100ml | 100ml |
同じシャルドネでも産地によって味は変わる?
シャルドネは、栽培される地域の気候や醸造方法による違いが味わいに表れやすいとされる白ブドウ品種です。
品種そのものの香りが比較的ニュートラルなため、冷涼な地域では柑橘類や青リンゴ、温暖な地域では桃やトロピカルフルーツなど、気候によって果実の印象が変わる傾向があります。樽を使った醸造では、バニラやトーストなどを思わせる香りが加わる場合もあります。
とはいえ、「フランス産はこう、アメリカ産はこう」と産地だけで味が決まるわけではありません。今回は専門知識から違いを探すのではなく、初心者が2本を交互に飲んで、実際にどこまで違いを感じられるのか試してみました。
フランス産とアメリカ産シャルドネを初心者が実際に飲み比べ
同じシャルドネ100%でも、フランス産とアメリカ産では初心者にも違いを感じられるのでしょうか。
今回は2本を同じタイミングでグラスに注ぎ、交互に香りを確認しながら飲み比べました。比較したのは、香りや酸味、果実感、ボディ、樽、まろやかさ、余韻などです。
結論からいうと、違いがはっきり分かった項目もあれば、2本を並べてもまったく分からない項目もありました。まずは実際に感じた違いを一覧で紹介します。

(▲左:フランス産シャルドネ 右:アメリカ産シャルドネ)
| 比較項目 | フランス産 | アメリカ産 |
|---|---|---|
| 香りの強さ | 同じくらい | 同じくらい |
| 果実の印象 | フルーティーで甘そう | 果実の甘さはあまり感じない |
| 酸味 | 同じくらい | 強い |
| 果実の熟度 | 熟した感じがある | あまり感じない |
| ボディ | ミディアムに感じる | ミディアムに感じる |
| 樽の印象 | 分からない | 分からない |
| まろやかさ | なめらかでやわらかい | まろやかだが酸味が目立つ |
| 飲みやすさ | 飲みやすい | 酸味が強く飲みにくい |
| 余韻 | 香りや味が長く残る | 酸味の「余波」が残る |
| アルコール感 | 強く感じる | 酸味が目立ち比較できない |
| 編集長の好み | 断然こちら | 好みではない |
まずは香りを比べてみる
最初に2つのグラスを交互に嗅いでみると、香りの強さ自体はほぼ同じ。それでも、香りから受ける印象はかなり違いました。
フランス産はフルーティーで、果実の甘さを想像するような香りです。何の果物かと聞かれると正直よく分かりません。「あえて選ぶなら桃と赤りんごかな?」という程度でした。
ワインのテイスティングでは、香りをレモンやリンゴ、桃など具体的な言葉で表現します。しかし初心者の私には、「この香り、そもそも嗅いだことがないんですけど……」という選択肢も多く、果物まで特定するのはまだ難しいと感じます。
アメリカ産から感じたのは、「酸味が強そう」という香り。この時点ではフランス産のほうが好みでした。そして実際に飲んでみると、この「酸味が強そう」という予想は想像以上の形で当たることになります。
酸味・果実味・ボディを比べてみる
実際に飲んで最も印象に残ったのは、フランス産の果実っぽさと、アメリカ産の酸味の存在感でした。
フランス産には熟した果実のような甘さを感じました。ワイン自体は甘口ではなく、私の感覚では辛口です。それでも果実由来と思われる甘い印象があり、酸味だけが目立つ感じはありません。
対してアメリカ産は、果実の甘さをほとんど感じませんでした。香りで「酸味が強そう」と思い、飲んだら想像以上に酸味。まさに「とにかく酸味」というのが率直な感想です。
ボディはどちらも個人的にはミディアム程度。2本を交互に飲んでも、重さの違いまでは分かりませんでした。
樽・まろやかさ・余韻に違いはある?
樽の違いについては、まったく分かりませんでした。バニラやバター、トースト、木のような印象があるか意識してみても、「どちらが樽っぽい」と判断できるほどの違いは感じ取れません。
口当たりでは、フランス産を「なめらか~やわらかい」と感じました。アメリカ産にもまろやかさはあります。ただ、私にはそれ以上に酸味の存在感が強く、まろやかさより先に「酸味」が頭に浮かびました。
余韻にも違いがあります。フランス産は飲み込んだあとも香りや味が比較的長く残りました。アメリカ産で残ったのは、香りや味というより「酸味の余韻……いや、酸味の余波?」という感覚です。
専門的な樽の違いは分からなくても、2本を並べると口当たりや飲んだあとの印象には違いを感じられました。
2本を並べると初心者でも違いを感じられた
2本を交互に飲んでみると、初心者の私でも果実感や酸味、口当たり、余韻には違いを感じられました。一方、ボディはほぼ同じ印象で、樽の違いは最後まで分かりません。
すべてを見分けられたわけではないものの、1本ずつ飲むよりも、同じ品種を並べたほうが違いを意識しやすいと感じました。
一番分かりやすかったのは果実感と酸味の印象
今回、一番分かりやすかったのはフランス産の果実感と、アメリカ産の酸味の違いです。
フランス産は、熟した果実を思わせる甘さがあり、なめらかでやわらかい口当たり。飲み込んだあとも香りや味が比較的長く残りました。
アメリカ産は、香りを嗅いだ時点で「酸味が強そう」と感じます。実際に口に含むと、想像していた以上に酸味の存在感が強いという結果に。果実の甘さより酸味が印象に残り、飲み込んだあとにも「酸味の余波」が続きました。
面白かったのは、香りの酸味だけを比べると2本とも同じくらいに感じた点です。それでも果実感や口当たりまで含めて飲むと、アメリカ産は圧倒的に酸味が目立ちました。味の一部分だけでなく、全体を比べると印象が変わるのも、2本を並べて初めて気づいた違いです。
分からなかったのはボディの差と樽の印象
違いを感じられた項目がある一方、ボディと樽については2本を並べてもほとんど分かりませんでした。
ボディは、フランス産もアメリカ産も私にはミディアム程度。交互に飲んでも「こちらのほうが軽い」「こちらのほうが重い」と言えるほどの差は感じません。
もっと難しかったのが樽です。バニラやバター、トースト、木のような香りや味を意識して探してみたものの、「樽に関してはまったく分からん」というのが正直な結果でした。
ワイン初心者でも2本の違いそのものは感じられましたが、専門的な要素まで見分けられるわけではありません。むしろ、「違うのは分かる」と「何が違うのか説明できる」は別物だと実感した飲み比べでした。
ブラインド時の回答をVINOLETの模範解答と比べてみた
今回の2本は、飲み比べる前にAセット6本の完全ブラインドテイスティングでも試飲しています。
VINOLETで外観・香り・味わいなどを回答し、最後に生産国と品種を予想しました。正体は2本とも当てられたものの、細かなテイスティング表現まで見ると模範・推奨解答とはかなり違います。
生産国と品種は2本とも正解

(▲VINOLETでテイスティングした結果 紺の選択肢が私の解答。
✅マークが正解。赤で囲われた解答が推奨解答。)
(▲左:フランス、シャルドネと正解 右:アメリカ、シャルドネと正解)
ブラインドテイスティングの結果、フランス産・アメリカ産ともに「シャルドネ」と「生産国」を正解できました。
白A-1では「フランス」「シャルドネ」を選択。正体はフランス・ブルゴーニュ地方のシャルドネ100%だったため、どちらも正解です。
白A-2でも「アメリカ」「シャルドネ」を選び、こちらも正解しました。アルコール度数についても「14.0%以上」と回答しており、実際の14.5%と一致しています。
Aセット6本を飲んでいるときは、香りや味わいを専門的に説明できたわけではありません。それでも、「なーんか複雑そう……フランスにしとこう」といった初心者なりの感覚も頼りにしながら、今回の2本では国と品種までたどり着けました。
正体は当たってもテイスティング表現はかなり違った
生産国と品種を当てられたからといって、ワインの特徴まで正確に捉えられていたわけではありません。
たとえばフランス産の香りでは、私は「華やかな」「濃縮感がある」を選択しました。推奨解答は「開いている」「フレッシュな」です。果実の香りは「リンゴ・洋梨・白桃・ライチ」を選んでおり、模範・推奨解答には柑橘類やリンゴなどが挙げられていました。
アメリカ産では、酸味を私は「爽やかな」と回答したのに対し、模範・推奨解答は「なめらかな」。今回2本を改めて並べた際にも、私にはアメリカ産の「酸味」が強く印象に残りました。

(▲VINOLETでテイスティングした結果 紺の選択肢が私の解答。
✅マークが正解。赤で囲われた解答が推奨解答。)
(▲左がフランス、右がアメリカ。ことごとく不正解です。)
正体を当てるのと、感じた香りや味を適切な言葉で表現するのは別の難しさがあります。初心者の私には、むしろ後者のほうが難しいと感じました。
私はフランス産とアメリカ産、どっちが好きだった?
今回の2本なら、私は断然フランス産でした。果実っぽい甘さとなめらかな口当たりが好みに合い、アメリカ産は酸味の印象が強く、最初に注いだ分も飲み切れなかったほどです。
ただし、フランス産もアルコール感が強く、「もう1杯飲みたい」とまでは思いませんでした。
ところが、一緒に飲み比べたワイン初心者の夫は「アメリカ産のほうが飲みやすい」と真逆の回答。夫はアメリカ産に甘みのような印象を感じ、フランス産には「ウイスキーのような蒸留酒感」を感じたそうです。
同じ2本を同じタイミングで飲んでも、甘みを感じたワインまで正反対。「飲みやすい」と感じる味わいは、人によって大きく違うと実感しました。
| 項目 | 編集長 | 夫 |
|---|---|---|
| 飲みやすい | フランス産 | アメリカ産 |
| アメリカ産 | 果実の甘さをあまり感じず、とにかく酸味 | 甘みのような印象を感じる |
| フランス産 | 果実っぽい甘さ、なめらかでやわらかい | ウイスキーのような「蒸留酒感」を感じる |
まとめ
2本を並べると初心者でもシャルドネの違いを感じられた

今回の2本では、ワイン初心者の私にも香りや果実感、酸味、口当たりなどの違いを感じられました。ただし、感じた差をすべて「フランス産だから」「アメリカ産だから」と判断できたわけではありません。
1本ずつ飲むよりも、同じシャルドネを2本並べて交互に飲むほうが、違いを意識しやすいのも発見でした。樽のように最後まで分からない項目があった一方、「違いが分かる」と「違いを専門的に説明できる」は別物だとも実感しています。
次回は、ドイツ産とフランス産のリースリングを飲み比べます。産地が変わると初心者にはどう感じられるのか、引き続き自分の舌で確かめていきます。
人生初のブラインドテイスティングはこちら→【ヴィノテラス Aセット編】白ワイン6本を初心者がブラインドテイスティング|品種・生産国は当てられる?
これまでのワインエキスパート体験記はこちら→編集長、ワインエキスパートを目指す
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
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