① 歴史・背景(創業・蔵元・ブランドの歩み)
「万力ルージュ」を手がける Cave an(カーヴ・アン) は、2022年に山梨県山梨市で設立された小規模ワイナリーです。
代表の安蔵正子氏は、勝沼の丸藤葡萄酒で栽培・醸造に携わった経歴を持つ醸造家。山梨市万力地区、標高約400mの山地に自社畑を構え、土地の個性を映しながら、日本の食事に合うバランスのよいワイン造りを目指しています。
② ブランド・思想・位置づけ
万力ルージュは、山梨市万力地区のテロワールを表現するプレミアムシリーズの赤ワインです。
2023年はタナ、プティ・ヴェルド、メルロー、マルスラン、シラーの5品種を使用。
日当たりのよい万力山路の斜面で育ったブドウを野生酵母で発酵させ、樽内でマロラクティック発酵を行った後、樽で11か月熟成しています。
③ 酒質・味わい・特徴
ラズベリーやブラックチェリーなどの赤・黒系果実に、ナツメグやバラを思わせる香りが重なります。
熟した果実のニュアンスとやや高めに感じられる酸、滑らかなタンニンが特徴で、ミディアムボディながら骨格のある仕上がりです。
力強さ一辺倒ではなく、柔らかさとエレガントさを備えた赤ワインとして紹介されています。
④ 評価・支持される理由
万力ルージュの魅力は、山梨の一地区に焦点を当て、複数の赤ワイン用品種を組み合わせて土地の個性を表現している点です。
タナやプティ・ヴェルドなど骨格を生む品種を使いながら、実際の酒質は柔らかなタンニンと果実味を備えています。
ラザニアや肉の煮込み、醤油を使った和食、発酵食品など、幅広い料理との相性も紹介されており、「食事に寄り添うワイン」というカーヴ・アンの方向性が感じられる一本です。
⑤ 総括
カーヴ・アン 万力ルージュは、山梨市万力の畑と5品種の個性を生かした、しなやかで骨格のある日本の赤ワインです。
果実味、酸、滑らかなタンニンの調和を楽しみながら、料理と合わせて味わいたい一本です。
レビュー
1
日本のワインは薄いを真っ向から否定する1本!
山梨県でここまで色が濃くて、どっしりとした赤ワインができるのかと驚かせた、ボルドー系の赤ワイン。ブラックベリーにカシスや香辛料などの、とても山梨ワインとは思えない香りをふんだんに持っていて、ジューシーさとスパイシーさのバランスが素晴らしい。山梨の濃厚で、高額ではない赤ワインといえば間違いなくこれ。
続きを読む 閉じる