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ワインエキスパートの合格率は?試験内容・難易度・勉強法を解説

ワインエキスパートは、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が主催する、ワイン愛好家を対象とした呼称資格です。

鈴木編集長

「ワインエキスパートに挑戦したいけど、合格率はどのくらい?」

「一次試験と二次試験の難易度はどう違うの?」

「独学でも合格できる?どのくらい勉強すればいい?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、本記事では日本ソムリエ協会の2026年度募集要項と、専門サイトによる独自集計をもとに、ワインエキスパートの合格率、試験内容、難易度、勉強法を解説します。

編集長も2026年度ワインエキスパートに独学で挑戦しています。
申込みから勉強、CBT受験、二次試験まで実際の体験を順次公開しているので、これから受験する方はぜひ参考にしてください。

【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す

▼本記事の要約
  • ワインエキスパートは、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が主催する、ワイン愛好家向けの呼称資格
  • 2025年度の合格率は26.4%、過去5年間の平均は36.6%(ワイン受験.com独自集計)
  • 2026年度の受験資格は満20歳以上職業や実務経験は不問
  • 一般受験料は税込32,900円または37,800円で、最終合格後は別途、認定登録料20,950円が必要
  • 試験は一次試験(CBT)二次試験(テイスティング)の2段階で
  • 一次試験に合格すれば、翌5年間のうち3回まで一次試験免除で受験できる

※本記事は2026年7月時点の情報に基づいています。2026年度の出願受付は終了しています。これから受験を検討する方は、次年度の募集要項が公開されたら、出願期間と試験日程を確認してください。

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。

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  • きつねワインメディア編集長の鈴木里香です。
  • 現在は、初心者の方でもわかりやすく、自分に合った一本を見つけられるような情報発信を心がけています。
  • 実際に飲んで感じた味わいや、食事・シーン別の楽しみ方、コスパの良いワインなどを中心に紹介しています。
  • きつねワインメディアでは、ブドウ品種や産地、味わいの違いをわかりやすく整理し、ワインに興味はあるけれど難しそうと感じている方の入り口になることを目指しています。

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ワインエキスパートの合格率と試験結果

ワインエキスパートは、ワイン愛好家に広く知られた呼称資格の一つです。

まずは、多くの方が気になる合格率のデータと、過去5年間の推移を紹介します。

2025年度の合格率は26.4% 

2025年度のワインエキスパート合格率は26.4%で、受験者数3,577人に対して合格者は944人でした。

過去5年平均の36.6%と比べると低い水準ですが、単年度の結果だけで難易度が上がったと断定することはできません。

受験者ブログや専門サイト(ワイン受験.com)の分析では、2025年度から二次試験の配点が変更され、ぶどう品種の判定がより重視されるようになったことが、合格率の低下に影響した可能性があると指摘されています。

ただし、日本ソムリエ協会は配点や採点基準を公表していないため、合格率低下の原因を特定することはできません。

過去5年間の平均合格率は36.6%

ワインエキスパート試験の過去5年間の合格率は、次のように推移しています。

実施年ワインエキスパート(参考)ソムリエ受験者数
2025年26.4%19.9%3,577人
2024年41.4%29.2%3,381人
2023年41.9%17.7%3,499人
2022年32.9%30.1%3,469人
2021年40.7%42.1%3,490人
5年平均36.6%29.1%約3,483人

※合格率・受験者数はワイン受験.com独自集計(2026年7月時点)。  

J.S.A.日本ソムリエ協会は年別の合格率を公式には公表していません。

直近2年(2024・2025年)の平均は33.9%で、それ以前の3年(2021・2022・2023年)の平均は38.5%でした。

平均値で比較すると、直近の方が数ポイント下がっている傾向はありますが、年ごとの変動幅も大きいため、これだけで難易度の変化を判断することはできません。

過去5年間の平均では、おおむね3人に1人が合格している計算です。ただし、年度別では26.4%から41.9%まで差があります。

一次試験の合格率は二次試験より低い

ワインエキスパートは一次試験(CBT)と二次試験(テイスティング)の2段階で構成されており、それぞれの合格率は次のようになっています。

試験段階2025年2024年5年平均
一次試験(CBT)39.8%39.7%43.6%
二次試験(テイスティング)62.8%90.9%72.7%
ストレート合格率25.0%36.1%31.7%

※合格率はワイン受験.comによる独自集計。

J.S.A.公式は一次・二次別の合格率を公表していません。

データを見ると、過去5年平均では、一次試験43.6%に対して二次試験は72.7%です。

独自集計上は二次試験の合格率が高いものの、2025年度は62.8%まで下がっており、年度による変動があります。

1年で一次と二次を両方突破する『ストレート合格率』は過去5年平均で31.7%です。

一次試験通過後は免除制度を利用できるため、制度上は翌年以降に二次試験へ再挑戦する方法も選べます。

ワインエキスパートの基本情報を解説

ワインエキスパートは、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が主催する、ワイン愛好家向けの呼称資格です。

受験資格や試験形式、受験料などを事前に理解しておくと、自分に合ったタイミングで受験を検討できます。

ここでは、ワインエキスパートの基本情報を、わかりやすく紹介します。

(参照:一般社団法人日本ソムリエ協会 呼称資格認定試験)

主催一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)
資格名J.S.A.ワインエキスパート
位置づけワイン愛好家を主な対象とした呼称資格
受験資格基準日(2026年度は8月31日)に満20歳以上(職業・実務経験不問)
受験料一般:税込32,900円(1回)/税込37,800円(2回)
会員:税込23,700円(1回)/税込28,600円(2回)
試験形式一次試験(CBT)+二次試験(テイスティング)
一次試験CBT試験・70分・ソムリエ協会教本より出題
二次試験テイスティング試験・50分・マークシート方式
合格率2025年 26.4% / 過去5年平均 36.6%
認定物認定バッジ、認定証、資格認定カード(合格者へ後日郵送)
認定登録料 最終合格後に税込20,950円 

J.S.A.ソムリエとJ.S.A.ワインエキスパートの違い

J.S.A.ワインエキスパートとJ.S.A.ソムリエは、試験内容の多くは共通していますが、対象者や試験構成に違いがあります。

項目J.S.A.ワインエキスパートJ.S.A.ソムリエ
対象者ワイン愛好家(職業不問)飲食業・酒類業のプロ
受験資格満20歳以上なら誰でも協会が定める酒類・飲料関連業務の実務経験が必要
一次試験CBT試験・共通問題CBT試験・共通問題
二次試験テイスティングテイスティング
三次試験なしサービス実技+論述
合格率(2025年)26.4%19.9%
合格率(5年平均)36.6%29.1%

最大の違いは、ソムリエが飲食・酒類業界で3年以上の実務経験を必要とするのに対し、ワインエキスパートは満20歳以上であれば誰でも受験できる点です。

2025年度の最終合格率はソムリエ19.9%、ワインエキスパート26.4%でした。ただし、ソムリエには三次試験があるため、合格率だけで知識試験の難易度を単純比較することはできません

ワインエキスパートとほかのワイン資格の違い

ワインに関する資格には、ワインエキスパート以外にも複数の選択肢があります。

ここでは、代表的な資格との違いや、自分に合う資格の見極め方を解説します。

ワインエキスパートとワイン検定シルバーの違い

ワインエキスパートは日本ソムリエ協会の呼称資格として位置づけられており、ワイン検定シルバーとは以下の点で大きく異なります。

項目ワイン検定 シルバーワインエキスパート
試験形式筆記のみ筆記+テイスティング
学習範囲公式テキスト中心日本ソムリエ協会教本全体から出題され、テイスティング試験もある
学習時間公式の公表はなし公式の公表はなし
専門サイトや受験者情報では、ワインエキスパートは数百時間の学習を目安とする例が見られる
認定物認定カード、認定バッジ、名刺認定バッジ、認定証、資格認定カード

ワイン検定シルバーに合格した方が、次のステップとしてワインエキスパートに挑戦するケースも多く見られます。

ワインエキスパートとWSETの違い

WSETはイギリスで設立された国際的なワイン教育資格で、70か国以上で提供されています。Level 3 Award in Winesは日本語でも受講・受験でき、選択式問題だけでなく記述式試験と2種類のブラインドテイスティングがあります。

日本の産地や日本酒を含め、日本ソムリエ協会教本に沿った幅広い知識を学びたい方にはワインエキスパートが向いています。
栽培・醸造条件がワインのスタイルや品質に与える影響を論理的に説明する力を身につけたい方は、WSETも候補になります。

ワインエキスパートを受験する3つのメリット

ワインエキスパートは、単なる知識の証明を超えて、ワインの世界を深く楽しむためのメリットが多い資格です。

『専門知識』『資格の証明』『次のステップ』の3つの視点から、その魅力を紹介します。

メリット①|世界のワインを体系的に学べる

ワインエキスパートを受験するメリットは、世界のワインに関する知識を体系的に学べる点です。

試験対策では、日本ソムリエ協会教本を軸に、各国の産地、ぶどう品種、格付け、栽培、醸造、ワイン法を幅広く学びます。日本酒や焼酎、蒸留酒、チーズ、料理との相性も出題範囲に含まれるため、単に銘柄名を覚えるだけの学習ではありません。

国・産地・品種・製法を関連付けて整理すると、ワインの味わいや特徴を根拠とともに理解しやすくなります。 

メリット②|知識とテイスティング能力を資格として示せる

ワインエキスパートに合格すると、ワインや酒類に関する専門知識とテイスティング能力を、J.S.A.の呼称資格として示せます

日本ソムリエ協会は、ワインエキスパートを「酒類、飲料、食全般の専門的知識・テイスティング能力を有する者」と定義しています。
一次試験では教本に基づく知識、二次試験ではワインの外観・香り・味わいを捉える力が問われます。

合格後に認定登録を行えば、履歴書や名刺、プロフィールなどに『J.S.A.ワインエキスパート』と記載できます。

メリット③|ワイン選びや発信活動に知識を活かせる

試験勉強で得た知識は、資格取得後の日常にも活かせます。

ラベルに記載された産地や品種から味わいを予想したり、料理との相性を考えてワインを選んだりしやすくなるでしょう。

レストランやワインショップでも、価格や知名度だけに頼らず、目的に合った1本を検討できます。ブログやSNSでワインを紹介する場合も、産地、品種、製法などの根拠を添えて説明しやすくなります。

ただし、資格を取得しただけで発信内容の正確性が保証されるわけではないため、最新の公式情報を確認し続ける姿勢も欠かせません。

ワインエキスパートの試験内容

ワインエキスパートは、一次試験(CBT)と二次試験(テイスティング)の2段階で構成されています。

試験の形式と出題範囲を、初心者にもわかりやすく解説します。

試験全体の流れ

ワインエキスパートの試験は、以下の2段階で構成されています。

項目一次試験二次試験
試験形式CBT(コンピュータ試験)テイスティング試験
試験時間70分50分
回答形式選択式(多肢選択)マークシート方式
出題内容ソムリエ協会教本より赤2種+白2種+その他酒1種
合格ライン非公表非公表

一次試験は7月中旬から8月下旬までの試験期間内で、受験者が任意の日を選んで受験できるCBT形式。二次試験は9月下旬の指定日に、全国の指定会場で一斉に実施されます。

一次試験(CBT)の内容

一次試験は、コンピュータを使用したCBT(Computer Based Testing)方式の筆記試験です。

出題は日本ソムリエ協会が発行する『ソムリエ教本』からで、範囲は世界各国のワイン産地・格付制度・ぶどう品種・醸造・栽培・料理とのペアリング・その他酒類全般など、多岐にわたります。

試験時間は70分で、120問が出題されます。試験終了後、その場で合否結果がわかるのが特徴です。

合格ラインは公式には非公表ですが、受験者の分析では正答率70%前後といわれています。

二次試験(テイスティング)の内容

過年度は、白ワイン2種、赤ワイン2種、その他酒類1種の計5種類が出題されています。
年度により変更される可能性があるため、最新の試験案内をご確認ください。

試験時間は50分、回答はマークシート方式。
ワインの外観、香り、味わい、品種、産地などについて、用意された選択肢から回答します。

2025年度から配点が変更され、ぶどう品種の正解率がより重視されるようになったと専門サイトで報告されています。

一次試験の主な出題範囲

公式サイトでは分野別の出題数や配点を公表していませんが、ソムリエ教本の主な章立てを整理すると、以下の分野が学習対象になります。

  • ワインの歴史・文化(基礎知識、原産地呼称制度など)
  • フランス(ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュ・ロワール・ローヌなど)
  • イタリア(20州すべての産地、DOCG・DOCなど)
  • スペイン・ポルトガル・ドイツ・オーストリアなどヨーロッパ主要国
  • アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・チリ・アルゼンチンなど新世界
  • 日本ワイン(甲州・マスカット・ベーリーAなどの品種、主要産地)
  • その他酒類(ビール・日本酒・焼酎・蒸留酒・リキュールなど)
  • ぶどう栽培・ワイン醸造(化学的な工程まで)
  • チーズ・料理・ペアリング

ワインエキスパートはどれくらい難しい?

ワインエキスパートの難易度は、合格率だけで判断するのは難しい試験です。

ここでは、難易度を多角的に見るための3つの視点で解説します。

合格率だけでは測れない難易度

ワインエキスパートの合格率は年によって26.4%〜41.9%と幅があり、単純な数字だけで難易度を判断することはできません。

試験の難しさは、受験者のワイン経験や学習量、当年の試験傾向によっても変わります。

特にワインエキスパートは、教本の情報量が非常に多いため、合格率が高い年でも学習時間の確保は必須といえます。

独学でもワインエキスパートに合格できる?

独学でもワインエキスパートに合格することは可能です。
実際に、公式教本と市販の問題集を使って独学で合格する受験者もいます。

ただし、二次試験のテイスティングでは実践経験が必要となるため、独学のみでの対策には工夫が求められます。

市販のテイスティングキットや小瓶ワインセット、ワインバーでの飲み比べなどを活用したり、二次試験だけ対策講座やテイスティング会を利用する方法もあります。

ワイン初心者と経験者で感じる難易度は異なる

ワインエキスパートの難易度は、受験者のワイン知識レベルによって大きく異なります。

初心者は、産地名や品種名、ワイン法などの用語を一から覚える必要があります。
ワイン検定合格者や業界経験者は既知の分野を活かせますが、教本全体が出題範囲となるため、未学習分野の確認は欠かせません。

必要な期間を一律に決めるより、最初に問題集を解いて現在の知識量を確認し、試験日から逆算して計画を立てる方が現実的です。

ワインエキスパートの難易度が高い3つの理由

ワインエキスパートは、合格率だけを見ると『3人に1人』の試験ですが、実際に受験した方からは『想像以上に難しかった』という声が多く聞かれます。

ここでは、ワインエキスパートの難易度が高いといわれる3つの理由を解説します。

理由①|教本の情報量が膨大

ワインエキスパートの最大の壁は、試験対策の中心となる『日本ソムリエ協会教本』の情報量の多さです。

教本は2026年度版で806ページあり、世界中のワイン産地、格付制度、ぶどう品種、醸造工程、その他酒類まで、幅広い内容が詳細に記載されています。

受験者ブログでは『とにかく覚えることが多い』という声が多く、計画的な学習スケジュールが必須です。

理由②|二次試験のブラインドテイスティングが難しい

二次試験のブラインドテイスティングは、知識だけでは対応できない実技試験です。

マークシート方式のため一見簡単に見えますが、ワインの色調・香り・味わいから産地やぶどう品種を推測する経験値が必要になります。

2025年度は二次試験の合格率が前年より下がりました。品種判定の影響を指摘する分析もありますが、配点や採点基準は公表されていません。

理由③|年度によって合格率と試験傾向が変動する

ワインエキスパートの合格率は、2021年度から2025年度まで26.4%〜41.9%の幅があります。

直近2年の平均は、それ以前3年の平均より低いものの、毎年連続して合格率が下がっているわけではありません。

「近年は必ず難しくなっている」と決めつけず、最新教本と当年度向け教材で対策する必要があります。

ワインエキスパート受験までの5ステップ

ワインエキスパートを受験するには、以下の5つのステップを踏みます。

初心者でも迷わないように、申し込みから合格までの流れを、わかりやすく解説します。

ステップ①|公式サイトから出願する

毎年3月上旬から7月中旬まで、日本ソムリエ協会公式サイトから出願を受け付けています

申込みはネットで手続きを行い、受験料はクレジットカード、コンビニ決済などで支払います。

Web出願後、受験料の支払いと本人確認が完了すると、一次試験から受験する方へ教本が順次発送されます。

ステップ②|一次試験対策

出願後、日本ソムリエ協会から『ソムリエ教本』が届きます。

一次試験対策の中心はこの教本の内容の理解で、繰り返し読み込むことが合格への基本ルートです。

並行して問題集や過去問対策も進めていくと、知識の定着が図れます。

ステップ③|一次試験(CBT)を受験する

出願後は、別途CBT試験の日時・会場を予約します。
出願しただけでは一次試験を受けられないため注意が必要です。

会場は全国の指定CBT会場で、PCを使って回答試験終了後、その場で合否結果がわかるため、二次試験対策のタイミングも決めやすくなります。

ステップ④|二次試験対策

一次試験合格後は、9月下旬の二次試験までテイスティング対策に集中します。

市販のテイスティングキットや小瓶ワインセット、ワインバーでの飲み比べなどで、ブラインドテイスティングの経験を積みます

独学が難しい場合は、ワインスクールの二次試験対策講座の活用も候補になります。

ステップ⑤|二次試験を受験・合否発表

9月下旬の指定日に、全国の指定会場で二次試験を受験します。

合否は後日発表され、合格者には認定バッジと認定証が送付されます。

合格すれば正式に『J.S.A.ワインエキスパート』として、名刺やSNSで名乗ることができます。

ワインエキスパートの勉強法5つのコツ

ワインエキスパートを効率よく合格するには、『教本の読み込み』『問題集の反復』『国別に整理』『テイスティング経験』『スクール活用』の5つのコツを押さえておきましょう。

ここでは、受験者から特に効果が高いと評価されている勉強法を、わかりやすく紹介します。

コツ①|教本を軸に学習する

ワインエキスパートの勉強では、日本ソムリエ協会が発行する『ソムリエ教本』を軸に学習を進めることが基本です。

試験問題はすべて教本から出題されるため、教本の内容を理解することが合格への近道になります。

ただし、教本は800ページ以上あるため、全体を通読するのは時間がかかります。
初心者は、フランスやイタリアなど情報量の多い国から始めるより、まずワイン概論や栽培・醸造の基礎を学び、その後に国別学習へ進む方法もあります

コツ②|問題集で反復学習する

教本の読み込みと並行して、市販の問題集よる反復学習を進めます。

市販のワインエキスパート試験対策問題集や、ワイン受験.com・アカデミー・デュ・ヴァンなどが提供するオンライン問題集を活用すると、出題傾向をつかみやすくなります。

間違えた問題は繰り返し解き直すことで、知識の定着につながります。

コツ③|国別に整理して覚える

ワインエキスパートの試験範囲は世界中のワイン産地に及ぶため、国別に整理して覚えるのが効率的です。

フランスやイタリアは情報量が多いため、産地・品種・格付けを表や地図に分けて整理すると覚えやすくなります。

『まずフランスを完璧に、次はイタリア』と、国ごとに集中して学習を進めると、知識が整理されて記憶に定着しやすくなります。

コツ④|二次試験対策でテイスティング経験を積む

二次試験(テイスティング)対策では、市販のテイスティングキットや小瓶ワインセット、ワインバーでの飲み比べなどで、経験値を積むことが重要です。

特にカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなど、頻出品種は複数の産地のものを飲み比べて、味わいの違いを覚えていきましょう。

自宅だけで比較試飲するのが難しい場合は、テイスティング講座やワインバーを活用する方法もあります。

コツ⑤|ワインスクールの活用も検討する

独学が難しいと感じたら、ワインスクールの活用も検討しましょう。

アカデミー・デュ・ヴァン、レコール・デュ・ヴァン、ワインブックススクール、ホームワインアカデミーなど、複数のスクールが試験対策講座を提供しています。

受講料はスクールや受講形式によって異なります。一次・二次を通した総合講座のほか、二次試験だけを対象とした短期講座もあるため、独学で不足する分野に絞って利用すると費用を抑えられます。

ワインエキスパート2026年度試験日程

2026年度のワインエキスパート試験は、以下のスケジュールで実施されます。

出願期間は限られているため、受験を検討している方は早めのチェックが必須です。

項目実施期間備考
出願受付2026年3月2日(月)10時〜7月10日(金)17時59分公式サイトから申込
一次試験(CBT)2026年7月15日(水)〜8月26日(水)期間内の任意日に受験可能
二次試験(テイスティング)2026年9月28日(月)指定会場での実施

※上記は2026年度の予定スケジュールです。会場ごとの開催状況や空き状況は、日本ソムリエ協会公式サイトでご確認ください。

2026年度の日程

2026年度のワインエキスパート試験は、次のスケジュールで実施される予定です。

  • 出願受付:2026年3月2日(月)10時〜7月10日(金)17時59分
  • 一次試験(CBT):2026年7月15日(水)〜8月26日(水)
  • 二次試験(テイスティング):2026年9月28日(月)

一次試験のCBT期間は約1ヶ月半あり、その中で任意の日を選んで受験できます。二次試験は指定日のため、日程調整に注意が必要です。

一次試験の会場予約は出願時期によって開始日が異なる

一次試験の日時・会場は、出願手続きとは別に予約が必要です。

2026年度は出願時期によって予約開始日が分かれており、5月31日までに出願した方は6月11日10時、6月1日~7月10日に出願した方は7月23日10時から予約できます。予約期限は8月23日までですが、希望する受験日の3日前までに手続きを済ませなければなりません。

申込みが遅いと試験期間前半の日程を選べない場合もあるため、受験希望日が決まっている方は予約開始後に早めに空席を確認しましょう。 

出願方法と申込みの注意点

出願はネット申し込みのみで、電話やメールでの申込みは受け付けていません。

受験料の支払いは、クレジットカード、コンビニ決済などから選択可能です。

出願後、受験料の支払いと身分証明書・顔写真の確認が完了した方から、教本が順次発送されます。

一次試験免除制度について

ワインエキスパート試験には、一次試験通過者を対象とした免除制度があります。

一次試験に合格すれば、翌年から5年間のうち3回まで一次試験が免除され、二次試験のみを受験できます。

『初年度で一次試験を突破して、翌年以降に二次試験に集中して合格する』という2〜3年計画で挑戦する受験者も多くいます。

ワインエキスパートに関するよくある質問Q&A

J.S.A.ワインエキスパートを受験する方が気になりやすい疑問を、Q&A形式でまとめました。

不安を解消してから、安心して受験に臨んでください。

Q1.ワインエキスパートの合格率は何%ですか?

2025年度のワインエキスパート合格率は26.4%です。

直近2年(2024・2025年)の平均は33.9%、それ以前3年(2021・2022・2023年)の平均は38.5%と推移しており、 過去5年平均ではおおむね3人に1人が合格している計算になります。

Q2.独学でワインエキスパートに合格できますか?

はい、独学でも合格を目指すことは可能です。

ただし、ワインエキスパートは学習範囲が非常に広く、二次試験のテイスティングでは実践経験が必要になるため、独学のみで合格するには相応の時間と工夫が求められます。

特に二次試験対策では、ワインスクールの短期講座やテイスティング会を利用する方法もあります。

Q3.ワインエキスパートとソムリエとの違いは?

ワインエキスパートはワイン愛好家向け、ソムリエは飲食業界のプロ向けの資格です。

一次試験は共通ですが、ソムリエには3年以上の実務経験が必要で、追加で三次試験(サービス実技+論述)があります。

2025年度の最終合格率はソムリエ19.9%、ワインエキスパート26.4%でした。ただし、ソムリエには三次試験があるため、単純な難易度の比較はできません。

Q4.ワインエキスパートの勉強期間はどのくらい必要ですか?

日本ソムリエ協会は、合格に必要な勉強時間を公表していません。

専門サイトでは数百時間を目安とする例がありますが、必要時間は開始時の知識量や1日の学習時間によって変わります。

必要な学習時間は個人差が大きいため、まずは3月の出願・教本入手のタイミングで、自分に合ったスケジュールを立てることが大切です。

Q5.一次試験に落ちたら翌年はどうなりますか?

一次試験に不合格の場合、翌年もう一度一次試験から受験する必要があります。

ただし、一次試験に合格すれば、翌年から5年間のうち3回まで一次試験が免除される制度があります。

免除制度を使い、翌年以降に二次試験へ再挑戦することもできます。

Q6.ワインエキスパート合格後の次のステップは?

ワインエキスパート合格者は、さらに上位の『J.S.A.ワインエキスパート・エクセレンス』への挑戦資格が得られます。

2026年度の受験資格は、J.S.A.ワインエキスパート認定者のうち、資格認定後5年目以降で、試験基準日に満30歳以上の方です。職務経歴は問われません。2026年度は、1996~2021年に認定された方が対象となっています。

ワインエキスパート合格後、すぐに受験できる資格ではありません。

受験資格を得るまでの期間に知識を更新し、より高度な論述・テイスティング対策を進める必要があります。受験条件は年度によって変更される可能性があるため、日本ソムリエ協会の最新募集要項をご確認ください。 

まとめ
ワインエキスパートの合格率・難易度・勉強法を解説

ワインエキスパートは、日本ソムリエ協会が主催する、ワイン愛好家を主な対象とした呼称資格です。

過去5年間の平均合格率は36.6%で、おおむね3人に1人が合格しています。ただし、年度別では26.4%〜41.9%と差があり、単年度の数字だけで難易度を判断することはできません。

合格を目指すには、次の3つのポイントを押さえておくと安心です。

・一次試験は教本全体から120問が出題されるため、問題演習を繰り返す
・二次試験に向けて、基本品種の比較テイスティングを重ねる
・一次試験通過後の免除制度も理解し、自分に合った受験計画を立てる 

『ワインを本格的に学びたい』『資格として認定される知識を身につけたい』という方にとって、ワインエキスパートは、有力な選択肢です。

独学でも合格は目指せます。
ただし、テイスティング環境を用意しにくい場合は、二次試験対策だけ講座やテイスティング会を利用する方法もあります。

2026年度の出願受付は終了しています。次年度以降の受験を検討している方は、日本ソムリエ協会公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

編集長も2026年度ワインエキスパートに独学で挑戦しています。
申込みから勉強、CBT受験、二次試験まで実際の体験を順次公開しているので、これから受験する方はぜひ参考にしてください。

【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す。

※本記事の情報は2026年7月時点のものです。2026年度の出願受付は終了しています。これから受験を検討する方は、次年度の募集要項が公開されたら、出願期間と試験日程を確認してください。 

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。

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