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【一次試験直前編】ワインエキスパート2026受験記|試験1週間前、「覚えていない」から問題演習中心へ

鈴木編集長

ワインエキスパート一次試験まで、あとわずか。一通り試験範囲を勉強してきたものの、問題演習を進めるほど「思ったより覚えていない」という現実にぶつかりました。

そこで直前期は、参考書を読んで理解してから問題を解く方法から、約5,000問を収録する『VINOLET』を中心に「問題を解きながら覚える」方法へ変更。8月20日に全問題を一通り解き終え、ここからは120問単位の演習を繰り返し、間違えやすい分野に優先順位をつけて暗記していきます。

本記事では、8月24日の一次試験を目前にした独学受験者が、最後の1週間で何を優先し、何を諦め、どう追い込んでいるのかをリアルタイムで記録します。

こちらもご参照ください→【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す。

▼本記事の要約
  • 試験1週間前になっても「覚えていない」という焦りは消えず、勉強した知識と問題で瞬時に答えられる知識は別だと実感した。
  • 直前期は「覚えてから問題を解く」方法をやめ、『VINOLET』約5,000問を問題演習兼暗記教材として使い、8月20日に1周を終えた。
  • 120問/70分の模試では、解き終えた時点で残り約1分30秒。知識量だけでなく、1問約35秒で判断する処理速度も必要だと分かった。
  • 地図対策では、見やすい『ソムリエ試験対策講座』の地図帳と、教本に沿った『VINOTERAS』を併用。直前は教本準拠も意識して確認している。
  • 残り期間は新しい教材に手を広げず、120問単位の演習を繰り返し、頻出分野や何度も間違える知識を優先して覚える方針にした。
  • すべてを覚えるのは難しいため、郷土料理はもともと知っている範囲に絞るなど取捨選択。合格できる実感は全くないものの、残り時間で取れる問題を1問でも増やして8月24日の本番を迎える
  • きつねワインメディア編集長の鈴木里香です。
  • 現在は、初心者の方でもわかりやすく、自分に合った一本を見つけられるような情報発信を心がけています。
  • 実際に飲んで感じた味わいや、食事・シーン別の楽しみ方、コスパの良いワインなどを中心に紹介しています。
  • きつねワインメディアでは、ブドウ品種や産地、味わいの違いをわかりやすく整理し、ワインに興味はあるけれど難しそうと感じている方の入り口になることを目指しています。

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試験1週間前、「覚えていない」という現実にぶつかった

一次試験まで残り1週間になり、問題演習を進めるほど「思ったより覚えていない」と感じる場面が増えてきました。

試験範囲は一通り勉強し、自作ノートや地図対策にも時間をかけてきたはず。それでも、実際に問題になると答えが出てきません。直前期に入り、「勉強した」と「試験で答えられる」は別だと痛感しています。 

一通り勉強したのに問題になると答えられない

ここまで、ワイン概論から各国の産地、酒類、チーズ、サービスなど、試験範囲は一通り勉強してきました。参考書を読みながら重要事項を整理し、自作ノートも4冊作成苦手だった地図も別冊の地図帳などを使い、以前より産地の位置関係が分かるようになっています。


(▲自作ノート。ファイル4冊分になりました。ちゃっかり表紙も作ってます。)

ところが、問題演習になると状況が変わりました。「勉強したはずなのに答えが出てこない」という問題が次々に出てきます。

特にCBTは120問を70分で解くため、単純計算では1問あたり約35秒です。知識を頭の中からゆっくり探している余裕はありません「一度勉強した」と「問題を見た瞬間に答えを取り出せる」の間には、思っていた以上に大きな差がありました。

旧世界を終えても「覚えられてる気がしない」

8月17日には、『VINOLET』で旧世界の問題までひと通り解き終えました。試験1週間前という時期もあり、とにかく多くの問題に触れるため、分からない問題が出ても長時間止まらずに進めています。

かなりの問題数を解いたので、普通なら「ここまで進んだ」という達成感があってもよさそうです。

しかし、終わった直後に出てきた感想は「覚えられてる気がしない(笑)」でした。

問題を解けば、まだ知らない知識や曖昧に覚えていた内容が次々に出てきます。やればやるほど安心するというより、「本当に間に合うのか」という感覚のほうが強い状態です。

それでも試験日は8月24日。残された時間でできるだけ問題に触れ、覚えられるところまで追い込むしかありません。

直前期は「覚えてから解く」をやめて問題演習中心に切り替えた


(▲パソコンで『VINOLET』を解きつつ、『VINOTERAS』の参考書と『ソムリエ試験対策講座』別冊のワイン地図帳を併用して暗記しています。)

試験直前は、参考書を読んでから問題を解く方法ではなく、問題演習そのものを暗記に使う方法へ切り替えました。

中心にしたのは、約5,000問を収録する『VINOLET』です。分からない問題があっても止まりすぎず、解説を読んで次へ進みます。まずは全範囲の問題に触れ、覚えていない知識を洗い出すことを優先しました。 

約5,000問の『VINOLET』を暗記教材として使う

直前期の問題演習は、『VINOLET』を中心に進めました。約5,000問あるため、かなり解いても「全然進んでいる気がしない」と感じます。

重複する問題もありますが、私の場合は参考書を眺めながら暗記を続けるより、問題として出されたほうが覚えやすいと感じました。

そこで「問題を解く→解説を見る→知識に触れる→次へ」という流れを繰り返すことに。正解数だけを気にするのではなく、問題を通して何度も知識に触れるための暗記教材として使っています。

ただし、ひとつ困ったのが眠気です。なぜか『VINOLET』を始めると眠くなることもあり、約5,000問との戦いは問題数だけではありませんでした。

カタカナ入力や6者2択に「そこまで覚えるの?」

『VINOLET』には、単純な選択式だけではない問題もあります。

フランスやイタリアでは、地図を見て産地名や州名などをカタカナで入力する問題がありました。選択肢から答えを探せないため、正確な名称を自力で思い出さなければなりません。

また、6個の選択肢から正しいものを2つ選ぶ問題もたまに登場します。1つ分かっても正解できないので、選択肢ごとの知識が曖昧だと迷います。


(▲『VINOLET』の問題。左:カタカナ入力する問題。右:6者択2の問題。)

正直、「そんなに細かく、きっちりかっちり覚えなくてもいいじゃーん!!」と思うことも。ただ、選択肢を見れば分かる知識と、自力で思い出せる知識の差に気づくきっかけにはなりました。

初めて120問/70分で解いて、CBTの時間の短さを実感

8月9日、初めて本番と同じ120問/70分で問題を解きました。実際に時間を計ってみると、70分は想像していた以上に短く、見直しの時間はほとんど残りませんでした。

直前期は知識を増やすだけでなく、問題を見てすぐに答えを判断できる状態まで持っていく必要があると実感しました。 

120問を解き終えたとき、残り約1分30秒だった

8月9日に初めて本番形式で120問に挑戦しました。制限時間は本番と同じ70分120問すべてを解き終えた時点で、残っていたのは約1分30秒でした。

単純計算すると、1問に使える時間は平均約35秒です。迷った問題をじっくり考えたり、最後にまとめて見直したりする余裕はほとんどありませんでした。

この模試で感じたのは、「知っている」だけでは足りないということ。問題を読んでから記憶をたどるのではなく、見た瞬間に知識を取り出せる状態に近づける必要があります。

特に旧世界の産地名や品種名は英字表記も多いため、英字を見て瞬時に認識する力も必要だと感じました。

参考書の問題には「フランス」「ワイン概論」と書いてあるけれど……

もうひとつ気になっているのが、本番の問題画面に国名や分野名が表示されるのかという点です。

私が使っている問題教材では、各問題に「フランス」「ワイン概論」など、出題されている国や分野が表示されています。「フランスの問題」と分かっているだけでも、頭の中で答えを探す範囲はかなり狭くなります。


(▲『VINOLET』の問題。右上に「フランス」と分野が表示されている。)

では、実際のCBTでも同じように表示されるのでしょうか。少なくとも、私が確認した公式情報では、この点までは分かりませんでした。

国名や分野名というヒントがあるかどうかで、体感する難易度も変わりそうです。実際の試験画面がどうなっていたのかは、8月24日の受験後に確認したいと思います。

地図は「見やすさ」と「教本準拠」のどちらを優先する?

産地地図の勉強では、教材によって見やすさや地図の向きに違いがあることにも悩みました。

私が最も分かりやすく覚えやすいと感じたのは、カラーで北が上に配置された地図です。ただ、一次試験の出題範囲はJ.S.A.教本。直前期になって、「覚えやすい地図」と「教本に沿った地図」のどちらを優先するべきなのか迷い始めました。 

カラーで北が上の地図は圧倒的に覚えやすかった

地図対策で特に使いやすかったのが、『ソムリエ試験対策講座』別冊のワイン地図帳です

地図がカラーで整理されているうえ、ページ上部が北になるように配置されているため、産地同士の位置関係をつかみやすいと感じました。


(▲『ソムリエ試験対策講座』別冊のワイン地図帳。ページ上が北になっていて分かりやすいです。)

地図が苦手だった時期は、「○○の北に△△がある」「海側に○○がある」といった位置関係を視覚的に覚えられるだけでもかなり助かりました。

ワイン産地は国だけでなく、地方、地区と細かく分かれています。文字情報だけで暗記するより、位置関係とセットで覚えたほうが私には合っていたようです。以前より地図問題にも対応できるようになり、直前期まで繰り返し使っている教材のひとつになりました。

直前になって「教本と同じ地図を覚えるべき?」という疑問が出てきた

一方、直前期になって気になり始めたのが、J.S.A.教本との違いです。
『VINOTERAS』の地図は、私が確認した範囲では教本に沿っています。ただし、『ソムリエ試験対策講座』の地図帳とは異なり、必ずしもページ上部が北になる配置ではありません

一次試験の出題範囲はJ.S.A.教本です。それなら最終確認では、見やすさよりも教本に近い地図を優先したほうがよいのではないか。そんな疑問が出てきました。


(▲『J.S.A.教本 2026年度版』。北はページ上ではなく、右側になっています。)

特に気になるのは、地区ごとの細かな地図です。国全体で産地の位置を見るような大きな地図では、今のところ大きな違いは感じていません。

実際のCBTで地図がどの向き、どのような形式で出題されるのか。この点も8月24日の本番で確認し、受験後の記事で振り返る予定です。


(▲各参考書のフランス/ジュヴレ・シャンベルタンの地図比較)
(▲左上:『ソムリエ試験対策講座』別冊のワイン地図帳→ジュヴレ・シャンベルタンのみの地図はありません。右上:『VINOTERAS』下:『J.S.A.教本 2026年度版』)

試験直前1週間の戦略|やることを絞って“点を取りにいく”フェーズへ

試験1週間前からは、すべてを完璧に覚えようとするのではなく、残された時間で何を優先するかを意識するようになりました。

新しい教材には手を広げず、『VINOLET』の問題演習を中心に弱点を確認。地図やシノニムなど、取りこぼしたくない分野を優先し、反対に深追いしない範囲も決めて本番に備えています。 

新しい知識は増やさず、VINOLETで弱点だけを潰す

直前期は、新しい参考書や問題集には手を出さないと決めました。

中心にしているのは、それまで使ってきた『VINOLET』です。8月20日には約5,000問を一通り解き終えたため、ここからは120問単位で問題を回しながら、間違えた知識を重点的に復習します。

約5,000問を終えても、覚えられた感覚はありません

そこで残り期間は、新しい知識を広く増やすより、「何度も間違える」「分かっていたつもりなのに答えられない」といった弱点を優先する方針に変更しました。

正解できる問題を増やすというより、本番で落としそうな問題を1問ずつ減らすイメージです。残り数日でどこまで弱点を潰せるかが勝負だと考えています。

優先順位は「頻出 × 取りこぼしやすい分野」

試験範囲をすべて同じ密度で復習する時間は残っていません。
そこで、問題演習で繰り返し触れる内容と、自分がまだ曖昧に覚えている分野を優先しています。

特に残り期間で確認したいのは、地図や産地、シノニム、英字表記などです。ボルドーの格付けも後回しにしてきたため、最後に回収したい暗記項目のひとつになっています。

反対に、出題範囲だからといって、すべてを細部まで追いかけるのはやめました約5,000問を一度経験したからこそ、自分が答えられる問題と弱い問題も見えています。残り時間は、問題演習で見つかった弱点に優先順位をつけながら使う予定です。

70分120問に耐える“処理速度”を意識する

残り期間は知識の確認だけでなく、120問を70分で処理するスピードも意識します。

初めて本番形式で解いたときは、120問を終えた時点で残り約1分30秒単純計算では1問あたり約35秒しかありません

そのため、「時間をかければ思い出せる」ではなく、問題を見て短時間で判断できる状態に近づける必要があります。

約5,000問を一通り終えたあとは、国や分野ごとではなく、120問単位で問題を回す予定です。

迷う問題に毎回時間を使ってしまえば、最後までたどり着けない可能性もあります
分からない問題は一度飛ばし、答えられる問題を確実に取る判断も含めて、本番形式に慣れていきたいと考えています。

全部は覚えられない。郷土料理は捨てた

そして、直前期に思い切って捨てたのが郷土料理です。

もちろん、「郷土料理は試験に出ない」と判断したわけではありません。試験範囲が広い以上、本番で出題される可能性はあります。ただ、残された時間ですべてを完璧に覚えるのは難しいと判断しました。

地図、産地、シノニム、英字表記、ボルドー格付けなど、まだ覚えたい内容はたくさんあります。そのなかで限られた時間をどこに使うか考えた結果、私は郷土料理の暗記を優先しないことにしました。

本番で出たら、そのときは仕方ありません。全部を中途半端に追いかけるより、自分が優先すると決めた範囲を1つでも多く答えられる状態にすることを選びました。

試験まであと3日。果たして間に合うのか

8月20日、『VINOLET』約5,000問をようやく一通り解き終えました。

これだけ問題を解けば、最初より答えられるようになった実感がありそうなものですが、正直なところありません。

覚えたと思った知識も、いざ問題を前にすると出てこない。試験まであと3日という現実を考えると、今の感想は「やばい」しかありません。

それでも、ここまで来たら勉強方法を大きく変えることはしません。

残り2日は、本番と同じ120問単位で問題演習を繰り返します。約5,000問をもう一度広く追いかけるのではなく、繰り返し出てくる内容や間違えやすい問題を見つけ、頻出部分の精度を少しでも上げる予定です。

郷土料理については、今からすべて暗記するのは諦めました。ただし完全に捨てるのではなく、もともと知っている料理を中心に確認する程度にとどめます。

試験日は8月24日。

現時点で「受かりそう」という感覚はまったくありません。
覚えたはずなのに忘れる。それでもまた問題を解いて覚え直す。残り2日も120問を回し続けて、取れる問題を1問でも増やした状態で本番を迎えたいと思います。

まとめ
できるところまでやって8月24日を迎える

試験範囲を一通り勉強し、『VINOLET』約5,000問を解き終えても、「まだ覚えていない」という焦りは消えていません。覚えたと思った内容でも、問題になると答えが出てこない場面はあります。

直前期は、参考書を読み込んで理解を深めるより、問題を大量に解いて知識に触れる回数を増やす方法へ切り替えました。ここから新しい教材には手を広げず、120問単位の演習を繰り返しながら、頻出分野や弱点の精度を上げていきます。

鈴木編集長

この記事を書いている時点では、合格できるかまったく分かりません。

それでも、残された時間でできるところまでやって8月24日の一次試験を迎えます。

実際のCBTはどうだったのか、直前の追い込みは結果につながったのか。受験後は【試験当日編】で紹介する予定です。

こちらもご参照ください→【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す。

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