
「ワイン初心者でも、ブラインドテイスティングで品種や生産国を当てられる?」
そんな疑問を確かめるため、ヴィノテラスの『2026年自習用小瓶セット』Aセットを使い、人生初のブラインドテイスティングに挑戦しました。
2026年度のワインエキスパート一次試験は残念ながら不合格。それでもワインの勉強はまだまだ続けます。次回の受験に向けた勉強の一環として、今度はテイスティングにも挑戦してみることにしました。
白ワイン6本を1番から順番にテイスティングし、外観・香り・味わいから品種や生産国まで予想。結果は、生産国が6本中5本、品種が3本正解でした。一方、総合点は最高66点、最低25点。品種を当てても香りでは低得点になるなど、正体を当てるだけでは見えない難しさも実感しています。
本記事では、初心者の私が実際に選んだ回答とVINOLETの模範解答・推奨解答を比較しながら、6本で何が分かり、何が分からなかったのかを振り返ります。
これまでの体験記はこちら→編集長、ワインエキスパートを目指す
- 人生初のブラインドテイスティングでは、生産国は6本中5本、品種は6本中3本正解した。
- 前半3本は生産国・品種ともに連続正解したが、生産国の判断には「なんとなく複雑そうならフランス」という勘も含まれていた。
- 1本ごとに答え合わせをしたことで、外観は少しずつ基準が増え、次の回答に生かしやすくなった。
- 香りや味わいは、知らない香りや表現が多く、感じた印象をテイスティング用語に結びつける難しさを実感した。
- 今回の最大の収穫は正解数ではなく、初心者の自分に「分かること」と「まだ分からないこと」が見えたこと。次回からは正体が分かった6本を2本ずつ飲み比べる。
ヴィノテラスAセットの白ワイン6本でブラインドテイスティングに挑戦

(▲ヴィノテラスの『2026年自習用小瓶セット』Aセット 100ml×6本)
今回使用したのは、ヴィノテラスの『2026年自習用小瓶セット』Aセットです。ワインエキスパート一次試験を終え、次回に向けてテイスティングも経験しておきたいと思い購入しました。ソムリエ・ワインエキスパート二次試験を想定した白ワイン6本を使い、人生初のブラインドテイスティングに挑戦します。
出典:ヴィノテラスワインショップ 2026年度ソムリエ・ワインエキスパート二次試験対策セット
Aセットに入っている白ワイン6本
Aセットには、シャルドネとリースリングが産地違いで2本ずつ、ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエが1本ずつ入っています。
6本は香りの特徴から、ニュートラル、セミアロマティック、アロマティックの3タイプに分けられています。
| タイプ | 品種 | 生産国 |
|---|---|---|
| ニュートラル | シャルドネ | フランス |
| ニュートラル | シャルドネ | アメリカ |
| セミアロマティック | リースリング | ドイツ |
| セミアロマティック | リースリング | フランス |
| アロマティック | ゲヴュルツトラミネール | フランス |
| アロマティック | ヴィオニエ | フランス |
読者には最初に6本の内容を公開していますが、テイスティング時の私はどの小瓶に何が入っているのか知りません。
1本ずつ正体を伏せたまま回答し、答え合わせをしてから次の小瓶へ進みました。そのため、1本目は本当に何の基準もない状態からのスタートです。
ラベルを隠した状態でテイスティングする

(▲左:小瓶の前面。番号だけが書いてあります。)
(▲中央:小瓶の背面。シールが貼ってあり、ラベルが隠されています。)
(▲右:小瓶の側面。QRコードとワイン番号が書いてあります。)
届いた小瓶を見ると、ワインの正体につながるラベル部分にはシールが貼られていました。解説を見るまではシールを剥がさないよう案内されているため、ボトルを見ても品種や生産国、銘柄は分かりません。
テイスティング前に確認できるのは、グラスに注いだワインの色合いなどの外観です。
各小瓶にはQRコードがあり、読み取るとVINOLETの画面に進みます。「テイスティング試験に進む」と「ワイン情報を見る」の2つが表示されますが、後者は品種や産地などが分かるネタバレ画面。今回は教材本来の使い方に沿い、先にテイスティング試験へ進みました。
VINOLETで外観・香り・味わいから品種・生産国まで回答

(▲VINOLETのテイスティング解答画面(一部抜粋))
実際には、画像に写っている項目以外にも多くの選択肢があります。今回の白ワインのテイスティングで表示された主な回答項目と選択肢をまとめました。
| 大項目 | 回答項目 | 選択肢の例 |
|---|---|---|
| 外観 | 清澄度 | 澄んだ、やや濁った、濁った |
| 外観 | 輝き | 輝きのある、ややくすんだ、モヤがかかった |
| 外観 | 色調 | シルバーがかった、グリーンがかった、レモンイエロー、イエロー、黄金色など |
| 外観 | 濃淡 | 無色に近い、淡い、やや濃い、濃い、非常に濃い |
| 外観 | 粘性 | さらっとした、適度な、やや強い、ねっとりした |
| 外観 | 外観の印象 | 若々しい、軽快な、成熟度が高い、濃縮感がある、熟成したなど |
| 香り | 第一印象 | 閉じている、控えめ、開いている、フレッシュな、ミネラリー、豊かな、華やかな、複雑な、力強いなど |
| 香り | 果実・花・植物 | 柑橘類、青リンゴ、リンゴ、洋梨、白桃、アプリコット、マンゴー、ライチ、アカシア、白バラ、キンモクセイ、ハーブなど |
| 香り | 香辛料・芳香・化学物質 | 石灰、火打石、貝殻、鉱物、海の香り、トースト、ヴァニラ、シナモン、蜂蜜、乳製品、ペトロールなど |
| 香り | 香りの印象 | 若々しい、熟成感が現れている、成熟度が高い、第1アロマが強い、第2アロマが強い、ニュートラル、木樽からのニュアンスなど |
| 味わい | アタック | 軽い、やや軽い、やや強い、強い、インパクトのある |
| 味わい | 甘味 | ドライ、ソフトな、まろやか、豊かな、残糖がある |
| 味わい | 酸味 | 爽やかな、軽やかな、直線的、堅固な、なめらかな、はつらつとした、力強い |
| 味わい | 苦み | 控えめ、穏やかな、コク(深み)を与える、旨味を伴った、強い(突出した) |
| 味わい | バランス | スリムな、スムーズな、コンパクトな、ドライな、まろやかな、ねっとりした、ジューシーな、豊潤な、厚みのある、抑制された |
| 味わい | アルコール | 10.9%以下、11.0~11.9%、12.0~12.9%、13.0~13.9%、14.0%以上 |
| 味わい | 余韻 | 短い、やや短い、やや長い、長い |
| その他 | 評価 | シンプル、フレッシュ感を楽しむ/成熟度が高く、豊か/濃縮し、力強い/エレガントで、ミネラリーなど |
| その他 | 適正温度 | 8度未満、8~10度、11~14度、15~18度、19度以上 |
| その他 | グラス | 小ぶり、中庸、大ぶり、バルーン型、チューリップ型 |
| 最終予想 | 収穫年 | 2020~2025 |
| 最終予想 | 生産国 | アメリカ、アルゼンチン、イタリア、オーストラリア、オーストリア、スペイン、チリ、ドイツ、日本、ニュージーランド、フランス、南アフリカ |
| 最終予想 | 主なブドウ品種 | アリゴテ、アルバリーニョ、ヴィオニエ、ゲヴュルツトラミネール、甲州、シャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、トロンテス、リースリングなど |
VINOLETのテイスティング試験は、単に品種と生産国を予想するだけではありません。実際の二次試験を想定した選択肢から、外観や香り、味わいなどを順番に回答していきます。
すべて選択して回答すると採点され、自分の回答と模範解答・推奨解答を比較できます。
今回はA-1からA-6まで番号順に挑戦し、1本テイスティングするたびに採点と答え合わせをしてから次の1本へ進みました。この順番が、後半になるにつれて意外な変化につながります。
※VINOLETの画面および模範解答・推奨解答は、ヴィノテラスから掲載許可をいただいています。
初心者が白ワイン6本を完全ブラインドでテイスティング
ここからはA-1からA-6まで、実際に挑戦した順番で結果を振り返ります。
1本飲むたびにVINOLETで回答し、模範解答・推奨解答を確認してから次のワインへ進みました。人生初の1本から3連続正解する一方、後半は予想外の展開に。初心者の予想はどこまで当たったのでしょうか。
1本目|人生初のテイスティングでフランス産シャルドネを的中

人生で初めて二次試験形式のテイスティングに挑戦したA-1。シャルドネ100%のワインは飲んだ経験がなかったものの、過去に飲んだシャルドネ主体のワインと似た印象を受けました。
そこで品種は「シャルドネ」と予想。生産国は「なんとなく複雑そうな味わいならフランス」という、初心者なりの基準で選びました。
| 項目 | 私の予想 | 正解 |
| 生産国 | フランス | フランス |
| 品種 | シャルドネ | シャルドネ |
結果は、生産国・品種ともに正解。人生初の1本でいきなり両方当たりました。
「もしかして、私けっこう分かるのでは?」
……と思いたいところですが、VINOLETの総合得点は48点。生産国と品種を当てるだけでは、テイスティング全体を捉えられないと最初の1本から思い知らされます。
2本目|「たぶんシャルドネ、でも酸味強っ」で再び正解

A-2を口に含んだ瞬間の感想は、今でもはっきり覚えています。
「たぶんシャルドネ。でも酸味強っ」
1本目と同じシャルドネらしさを感じたため、品種は迷わずシャルドネを選択。生産国はアメリカと予想しました。
| 項目 | 私の予想 | 正解 |
| 生産国 | アメリカ | アメリカ |
| 品種 | シャルドネ | シャルドネ |
2本目も生産国・品種ともに正解。総合得点も1本目の48点から58点に上がりました。
この時点で2連続正解です。ただし、細かな香りや味わいまで理解できていたわけではありません。「シャルドネっぽい」という過去に飲んだワインとの共通点は感じられても、VINOLETの専門的な選択肢にはまだ迷う状態でした。
3本目|飲んだ経験のないリースリングをイメージだけで的中

A-3は、6本の中で最も好みに合ったワインです。
第一印象は「あっさりしていて飲みやすい」。リースリングを飲んだ経験はありませんでした。それでも、自分の中にあった「ドイツのリースリングって、こんな感じなのでは?」というイメージから、そのまま回答してみます。
| 項目 | 私の予想 | 正解 |
| 生産国 | ドイツ | ドイツ |
| 品種 | リースリング | リースリング |
結果はまたしても両方正解。A-1から3本連続で生産国・品種を当てる結果になりました。
しかも総合得点は66点で、Aセット6本中の最高得点。
飲んだ経験のない品種まで当たり、「人生初にしては意外といける?」と思い始めます。しかし、順調だったのはここまででした。
4本目|生産国は正解するも品種3連勝でストップ

A-4はフランス産リースリングでした。
生産国はフランスと予想して正解したものの、品種は「ソーヴィニヨン・ブラン」を選択。ここでA-1から続いていた品種の連続正解が3本で止まります。
| 項目 | 私の予想 | 正解 |
| 生産国 | フランス | フランス |
| 品種 | ソーヴィニヨン・ブラン | リースリング |
総合得点は50点。品種は外したものの、外観は14/16点、香りは12/24点、その他の項目は12/12点でした。
実は4本目あたりから、もうひとつ問題が発生します。
お子さま舌編集長は、舌がお子さまなだけではありません。お酒にも強くありません。
複数のワインを続けてテイスティングするうちに酔いが回り、A-4以降は初回に感じた味わいの記憶がかなり曖昧になってしまいました。
5本目|6本中最低25点、それでも香りを感じなかったわけではない

A-5では、生産国をニュージーランド、品種をソーヴィニヨン・ブランと予想しました。正解はフランス産ゲヴュルツトラミネール。生産国も品種も外し、総合得点は6本中最低の25点です。
| 項目 | 私の予想 | 正解 |
| 生産国 | ニュージーランド | フランス |
| 品種 | ソーヴィニヨン・ブラン | ゲヴュルツトラミネール |
ただし、25点だったから「何も感じ取れなかった」わけではありません。
香りでは柑橘類、青リンゴ、洋梨、マスカットなど、自分が実際の香りを知っている選択肢を中心に回答しました。推奨解答にはライチや白バラ、アニスなども並びますが、当時の私は「ライチってどんな香りだっけ?」「アニスって何?」という状態。
翌日改めて嗅いでも、私が感じたのは「強いて言えばグレープフルーツのルビー」。香りを感じることと、その香りを専門的な言葉で表現することは別物だと実感した1本でした。
6本目|最後もソーヴィニヨン・ブラン予想、正解はヴィオニエ

最後のA-6では、生産国をフランス、品種をソーヴィニヨン・ブランと回答しました。
| 項目 | 私の予想 | 正解 |
| 生産国 | フランス | フランス |
| 品種 | ソーヴィニヨン・ブラン | ヴィオニエ |
生産国は正解したものの、品種は不正解。A-4、A-5、A-6と、後半3本すべてソーヴィニヨン・ブランと予想する結果になりました。
ただ、ソーヴィニヨン・ブランらしい特徴を捉えていたわけではありません。当時はソーヴィニヨン・ブラン自体を飲んだ経験がなく、「もしかして、これがソーヴィニヨン・ブランなのでは?」と選んでいました。
総合得点は50点。品種は外した一方、生産国やアルコール度数、余韻などは正解しています。
前半3本は生産国・品種ともに3連続正解。ところが後半は品種を3連続で外しました。
人生初のブラインドテイスティングは、想像以上にきれいな前半戦と後半戦に分かれる結果となりました。
私の回答とVINOLETの模範解答・推奨解答を比較

(▲A-1の結果を例にすると、VINOLETでは自分の回答と模範・推奨解答を確認したあと、採点結果とワインの正体を確認できます。 )
6本すべての回答後には、VINOLETの模範解答・推奨解答と自分の選択を比較できます。
結果を見ると、品種や生産国を当てたワインでも、外観・香り・味わいまで一致しているとは限りませんでした。
特に香りでは、「感じられない」以前に「その香り自体を知らない」という初心者ならではの壁にぶつかります。
外観・香り・味わいはどこまで合っていた?
6本の採点結果を見ると、私が比較的捉えやすかったのは外観でした。A-1では8/16点だった外観が、A-2とA-3は12点、A-4では14点まで上がっています。
一方、香りと味わいは最後まで苦戦しました。6本の結果を比べると、違いがよく分かります。
| ワイン | 外観/16点 | 香り/24点 | 味わい/16点 |
|---|---|---|---|
| A-1 | 8 | 4 | 7 |
| A-2 | 12 | 6 | 2 |
| A-3 | 12 | 12 | 7 |
| A-4 | 14 | 12 | 2 |
| A-5 | 10 | 10 | 2 |
| A-6 | 12 | 10 | 9 |
特に印象的だったのが、総合25点で最低点だったA-5です。正解はゲヴュルツトラミネール。香りの推奨解答にはマンゴー、ライチ、アカシア、白バラ、キンモクセイ、アニスなどが含まれていましたが、私は柑橘類、青リンゴ、洋梨、マスカットなどを選びました。
なぜ選べなかったのか。理由は単純で、そもそも香りを知らないからです。
アカシアで知っているのはアカシア蜂蜜。白バラは実際に嗅いだ経験がなく、アニスに至っては初めて聞く単語でした。ライチも知ってはいるものの、「ライチってどんな香りだっけ?」というレベルです。
翌日A-5を改めて嗅ぐと、6本の中で一番好きな香りでした。それでも私が果物に例えるなら「グレープフルーツのルビー」。模範・推奨解答を知ったからといって、急にライチや白バラの香りに感じるわけではありません。
香りを感じるのと、その香りをテイスティング用語に結びつけるのは別。人生初のテイスティングで、最も大きく感じた難しさでした。
品種は6本中3本、生産国は6本中5本正解
品種と生産国だけを見ると、初心者の私としては予想以上の結果でした。
品種:6本中3本正解
生産国:6本中5本正解
結果を一覧にすると、前半と後半でくっきり分かれています。
| ワイン | 正解 | 生産国予想 | 品種予想 |
|---|---|---|---|
| A-1 | フランス/シャルドネ | ○ | ○ |
| A-2 | アメリカ/シャルドネ | ○ | ○ |
| A-3 | ドイツ/リースリング | ○ | ○ |
| A-4 | フランス/リースリング | ○ | × ソーヴィニヨン・ブラン |
| A-5 | フランス/ゲヴュルツトラミネール | × ニュージーランド | × ソーヴィニヨン・ブラン |
| A-6 | フランス/ヴィオニエ | ○ | × ソーヴィニヨン・ブラン |
A-1は、以前飲んだシャルドネ主体のワインと似ていたためシャルドネと予想。
A-2でも同じ品種らしさを感じました。
A-3は未経験のリースリングでしたが、「ドイツのリースリングってこんな感じかも」というイメージで選んだところ正解しています。
ただし、生産国5/6本正解を「産地の特徴を見抜けた」とは言えません。私が使っていた判断基準は、「なんとなく複雑そうな味わいならフランス」というかなり感覚的なもの。A-5でニュージーランドを選んだ際も、明確な根拠はありませんでした。
後半3本の品種をすべてソーヴィニヨン・ブランと答えたのも、共通する特徴を感じたからではありません。当時はソーヴィニヨン・ブランを飲んだ経験がなく、「もしかして、これがソーヴィニヨン・ブラン?」と予想した結果です。
数字だけなら生産国5本、品種3本正解。しかし実際に挑戦してみると、「当たった」と「特徴を理解して当てた」の間には、かなり大きな差がありました。
6本を比べると香りのタイプの違いは初心者にもわかる?
Aセットの6本は、ニュートラル・セミアロマティック・アロマティックの3タイプに分けられています。
初回はタイプを知らずに挑戦しましたが、正体を知ったあとに改めて比較すると、専門的な香りを言い当てられなくても、同じ品種の共通点や品種による違いは感じられました。
ニュートラル・セミアロマティック・アロマティックを比べてみた
Aセットの6本は、香りのタイプ別に以下の3組に分けられています。
- ニュートラル:フランス産・アメリカ産シャルドネ
- セミアロマティック:ドイツ産・フランス産リースリング
- アロマティック:ゲヴュルツトラミネール・ヴィオニエ
正体を知ったあとに2本ずつ比較してみると、私には同じ品種同士の香りはかなり似ているように感じました。特にリースリング2本は、外観と香りだけでは区別がつかないほど似ています。しかし、味わいは「本当に同じ品種?」と思うほど違いました。
一方、品種が異なるゲヴュルツトラミネールとヴィオニエは、香りを嗅いだ時点で「全然違う」と分かります。A-5はフルーティーで、強いて例えるならグレープフルーツのルビー。A-6はツンとしたアルコール感があり、私は日本酒や蒸留酒に近い印象を受けました。
今回の6本だけでワイン全般を判断はできません。それでも初心者の私にとって、「同じ品種なら香りに共通点があるのかもしれない。違う品種なら香りそのものが変わる場合もある」という発見は、次のテイスティングで香りを比べる手がかりになりました。
人生初のブラインドテイスティングは最高66点・最低25点
6本の総合得点は25~66点と、大きく差が出ました。最高得点はA-3のドイツ産リースリングで66点。最低得点はA-5のフランス産ゲヴュルツトラミネールで25点です。
| ワイン | 正体 | 総合得点 |
|---|---|---|
| A-1 | フランス産シャルドネ | 48点 |
| A-2 | アメリカ産シャルドネ | 58点 |
| A-3 | ドイツ産リースリング | 66点 |
| A-4 | フランス産リースリング | 50点 |
| A-5 | フランス産ゲヴュルツトラミネール | 25点 |
| A-6 | フランス産ヴィオニエ | 50点 |
興味深かったのは、品種を当てたワインほど必ず高得点になるわけではなかった点です。
A-1は生産国と品種を両方当てても48点。一方、A-4は品種を外して0/16点だったものの、外観14/16点、その他の項目12/12点を獲得して総合50点でした。
最低25点だったA-5も、後日改めて嗅ぐと香り自体は6本で一番好みでした。
さらに夫にも6本を試してもらったところ、好みはA-3とA-5。「A-3は食事と一緒に、A-5はおつまみと一緒にちびちび飲みたい。もう1杯選ぶならA-5」とのことでした。
A-5の25点は、あくまで私のテイスティング回答の結果。ワインそのものへの評価や好みを示す点数ではありません。むしろ今回、うまく言葉にできなかった香りと「好きな香り」が別だと分かったのも印象的でした。
6本続けて挑戦すると外観は少しずつわかるようになった
A-1から順番に「テイスティング→回答→答え合わせ」を繰り返したため、6本は同じ条件で受けたテストではありません。
特に変化を感じたのが外観です。答え合わせをするたびに「この色をイエローと呼ぶのか」と基準が1つずつ増え、次のワインで使えるようになりました。
1本目の答え合わせが2本目以降の「基準」になった
A-1は、私が人生で初めて二次試験形式のテイスティングに回答したワインです。当然、「この色ならイエロー」「この濃さならやや濃い」といった判断基準も持っていませんでした。
ところが、A-1を回答した直後に模範解答・推奨解答を確認すると、「なるほど、これがイエローなのか」と実物と表現を結びつけられます。
その状態でA-2へ進み、また答え合わせをしてA-3へ。
6本の外観の得点は、8→12→12→14→10→12点/16点と推移しました。
もちろん、6本だけで上達したとは断定できません。それでも私自身は、前のワインが物差しになり、2本目以降は外観を選びやすくなったと感じました。
香りと味わいは最後まで「その表現がわからない」
外観と違い、香りと味わいは答え合わせをしても、すぐ次のワインへ応用できませんでした。
理由はシンプルです。
「その香り、その表現をそもそも知らない」から。
A-5の推奨解答にはライチ、アカシア、白バラ、キンモクセイ、アニスなどが含まれています。ところが、私はアカシアの花や白バラの香りを知りません。アニスは単語自体が初耳でした。
味わいも同様です。「爽やかな」「直線的」「なめらかな」と酸味の選択肢が並んでも、人生初の私には違いが分かりません。
外観なら「正解はイエロー」と知れば、目の前の色と名前をその場で結びつけられます。しかし、「正解はアニス」と教えられても、アニスの香りを知らなければ「これがアニスか」とは理解できないのです。
6本を終えて感じたのは、香りや味わいを言葉にするには、ワインを飲む経験だけでは足りないという点でした。果物や花、ハーブなど実物の香りを知り、テイスティング用語と自分の感覚を少しずつ結びつける必要がありそうです。
まとめ
初心者でも白ワイン6本の品種・生産国は当てられた?

人生初のブラインドテイスティングは、生産国が6本中5本、品種が6本中3本正解という結果でした。前半3本は生産国・品種ともに連続正解したものの、後半3本はすべて品種を外しています。
ただし、生産国5本正解には「なんとなく複雑そうならフランス」という勘も含まれており、産地の特徴を理解して当てられたわけではありません。
6本を通して一番の収穫だったのは、正解数よりも自分に何が分かって、何が分からないのかを知れたことでした。外観は答え合わせを重ねるほど基準が増えましたが、香りや味わいは知らない表現も多く、まだ経験が必要です。
今回正体が分かった6本は、次回から2本ずつ改めて飲み比べます。
まずはフランス産とアメリカ産のシャルドネ。同じ品種でも、初心者に産地の違いは分かるのでしょうか。
これまでの体験記はこちらから→編集長、ワインエキスパートを目指す
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
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