
「同じリースリング100%でも、ドイツ産とフランス産で本当に味は違う?」
「ワイン初心者でも、産地による違いを感じ取れる?」
そんな疑問を確かめるため、今回はヴィノテラス ワインスクール『2026年自習用小瓶セット』のドイツ産・フランス産リースリングを飲み比べました。
先に行った完全ブラインドテイスティングでは、ドイツ産は「ドイツ・リースリング」と正解した一方、フランス産は「フランス・ソーヴィニヨン・ブラン」と予想。同じリースリング100%とは見抜けませんでした。
そこで今回は、正体を知った状態で2本を改めて比較。外観と香りはほとんど違いが分からなかったものの、味わいは「本当に同じ品種?」と思うほど違って感じました。
この記事では、ワイン初心者の私が実際に感じた甘味や酸味、苦み、飲みやすさの違いを詳しく紹介します。
※本記事は今回試飲した2本の感想であり、ドイツ産・フランス産リースリング全般の特徴を示すものではありません。
※VINOLETの画面および模範解答・推奨解答は、ヴィノテラスから掲載許可をいただいています。
- ドイツ産とフランス産リースリングは、外観・香りより味わいに大きな違いを感じた
- 一番分かりやすかった違いは酸味で、フランス産は「酸味に近い苦み」も強く感じた
- 初回ブラインドでは、ドイツ産はリースリングと正解、フランス産はソーヴィニヨン・ブランと予想した
- 同じリースリング100%でも、味わいは「本当に同じ品種?」と思うほど違って感じた
- 飲みやすさ・好みともにドイツ産が圧勝。ライトな飲み口とマイルドな酸味、ほのかな甘さが好みに合った
人生初のブラインドテイスティングはこちら→【ヴィノテラス Aセット編】白ワイン6本を初心者がブラインドテイスティング|品種・生産国は当てられる?
これまでのワインエキスパート体験記はこちら→編集長、ワインエキスパートを目指す
今回飲み比べるドイツ産・フランス産リースリング

(▲テイスティングに使用されたワイン)
(▲左:ドイツ産リースリング 右:フランス産リースリング)
今回飲み比べるのは、ヴィノテラス ワインスクール『2026年自習用小瓶セット』白ワインAセットに入っていた2本です。
どちらも2024年のリースリング100%ですが、産地はA-3がドイツのプファルツ、A-4がフランスのアルザス地方。アルコール度数もA-3は11%、A-4は12.5%と異なります。今回は正体を知った状態で2本を並べ、初心者の私にも産地による違いを感じられるのか確かめました。
| 項目 | A-3 ドイツ | A-4 フランス |
|---|---|---|
| 商品名 | リースリング クラシック | リースリング・キュヴェ・ユーロップ |
| 生産者 | ヴァイングート・ベルンハルト・コッホ | ドップ・オ・ムーラン |
| 産地 | ドイツ/プファルツ | フランス/アルザス地方 |
| 品種 | リースリング100% | リースリング100% |
| ヴィンテージ | 2024 | 2024 |
| アルコール度数 | 11% | 12.5% |
初回ブラインドではドイツ産だけリースリングと正解
この2本は、Aセット6本を使った人生初のブラインドテイスティングですでに一度飲んでいます。
結果は、A-3を「ドイツ産・リースリング」と予想して両方正解。66点を獲得し、Aセット6本の中で最高得点でした。味わいも「あっさりしていて飲みやすい」と感じ、6本の中で一番好みでした。
一方、A-4は生産国を「フランス」と当てたものの、品種は「ソーヴィニヨン・ブラン」と予想。正解はリースリングで、得点は50点でした。
ただし、6本を番号順に続けてテイスティングしたため、A-4のころには酔いが回り、当時の味の記憶はかなり曖昧です。
なぜA-3はリースリングだと思えたのに、A-4は同じ品種だと思わなかったのか。今回は正体を知ったうえで、改めて2本を並べて飲み比べました。
ドイツ産とフランス産リースリングを初心者が飲み比べ

(▲左:ドイツ産リースリング 右:フランス産リースリング)
正体を知った状態で2本を並べてみると、外観と香りはほとんど違いが分からなかった一方、味わいにははっきりとした差を感じました。
特に違ったのが酸味です。A-3はまろやかな酸味とほのかな甘さがあり、軽くて飲みやすい印象。A-4は酸味に近い苦みが目立ち、余韻にも残りました。私が実際に感じた違いをまとめると、以下のとおりです。
| 比較項目 | ドイツ産 A-3 | フランス産 A-4 |
|---|---|---|
| 外観 | ほぼ違いが分からない | ほぼ違いが分からない |
| 香り | 違いを判別できず | やや強く感じる程度 |
| 甘味 | ほのかな甘さ | 辛口っぽい |
| 酸味 | まろやか | 強く感じる |
| 苦み | ほぼ気にならない | 酸味に近い苦み |
| 重さ | ライト | ライト~ミディアム |
| 余韻 | A-4より短い | 苦みが残り、長め |
| 飲みやすさ | 断然こちら | A-3より飲みにくい |
| 好み | ◎ | △ |
※香りや味わい、重さなどは、筆者が実際に2本を飲み比べた際の感想です。
外観と香りはほとんど違いが分からなかった
まず2本を見比べましたが、外観は私にはほとんど同じに見えました。「こちらがドイツ、こちらがフランス」と判断できるような違いは分かりません。
香りも同様です。何度か嗅ぎ比べると「A-4のほうがやや強いかな?」とは感じたものの、違いはごくわずかでした。
さらに難しかったのが、香りの種類です。柑橘やリンゴ、花などと具体的に言葉にできればよかったのですが、正直なところ「白ワインの香り」としか表現できませんでした。
同じリースリング100%と知って比べても、外観と香りだけでは、初心者の私には産地の違いをほとんど判別できませんでした。
一番違ったのは酸味|A-4には苦みも感じた
今回、2本の違いを最も強く感じたのは酸味でした。
A-3にも酸味はあります。ただ、私には角のないまろやかな酸味に感じられ、苦みもほとんど気になりません。口に含むとほのかな甘さもあり、「さっぱり、あっさりしていてクセがない」という印象です。
対するA-4は、A-3より酸味が強く感じられました。単純に「酸っぱい」というより、私には「酸味に近い苦み」が混じっているように感じます。甘味もA-3ほど感じず、印象としては辛口寄りでした。
外観や香りではほとんど区別できなかった2本が、口に含んだ瞬間にはっきり分かれたのは意外でした。
A-3はライト、A-4はライト~ミディアムに感じた
飲み口の重さにも違いを感じました。A-3はライト、A-4はライト~ミディアムくらいというのが私の印象です。この時点ではアルコール度数を意識せず、体感だけでA-3は「11%くらい」、A-4は「12%くらい」と予想しました。
実際のアルコール度数を確認すると、A-3は11%、A-4は12.5%。A-4のほうがややアルコール感が強いという感覚は、実際の数値とも一致しています。
もちろん、アルコール度数だけでワインの重さが決まるわけではありません。あくまで今回の2本では、A-3のほうが軽く、A-4のほうが少し重く感じました。
余韻はA-4のほうが長く、酸味に近い苦みが残った
飲み込んだあとの印象にも違いがあり、余韻はA-4のほうが長く感じました。
特に残ったのが、口に含んだときにも感じた「酸味に近い苦み」です。A-4は飲み込んだあともその感覚が口の中に残り、A-3より味わいが長く続きました。
A-3は反対に、後味まで比較的あっさりしています。軽い飲み口やまろやかな酸味と合わせて、私にはA-3のほうが飲みやすく感じられました。
外観と香りはほとんど同じに感じたのに、味わいと余韻はかなり違う。この差が、初回ブラインドで2本を同じ品種だと思えなかった理由にもつながっていきます。
なぜフランス産をリースリングだと思わなかった?
初回のブラインドテイスティングでは、A-3をリースリングと正解した直後、A-4をソーヴィニヨン・ブランと予想しました。

(▲VINOLETでテイスティングした結果 紺の選択肢が私の解答。
✅マークが正解。赤で囲われた解答が推奨解答。)
(▲左:ドイツ、リースリングで正解 右:フランスは正解したものの、品種でソーヴィニヨン・ブランと回答。)
今回改めて2本を並べてみると、当時なぜ別品種だと思ったのかが少し見えてきました。外観や香りではなく、味わい、特に酸味と苦みの感じ方が大きく違ったためです。
直前に飲んだA-3と味が違いすぎて別品種だと思った
初回はA-1から順番にテイスティングしていたため、A-4の直前に飲んだのがA-3でした。
A-3を「あっさりしていて飲みやすい」と感じ、ドイツ産のリースリングと予想。実際に生産国・品種ともに正解しています。
その直後にA-4を飲んだものの、リースリングとは回答しませんでした。
今回改めて比較してみると、A-3はまろやかな酸味で苦みがほとんど気にならないのに対し、A-4は酸味に近い苦みを強く感じます。
「まさか同じ品種だとは思わなかった」というのが、2本を並べて飲んだ今の率直な感想です。
翌日にもう一度飲み比べても印象は変わらず、味わいだけなら同じリースリング100%とは思えないほど違って感じました。
ソーヴィニヨン・ブランを選んだのは味を知っていたからではない
では、なぜA-4をソーヴィニヨン・ブランだと思ったのか。
実は当時、ソーヴィニヨン・ブランを飲んだ経験はありませんでした。そのため、「この香りや味はソーヴィニヨン・ブランだ」と特徴を捉えて回答したわけではありません。
直前のA-3をリースリングと予想したあと、A-4を飲んで感じたのは「A-3とは全然違う」という印象でした。
そこで、「これだけ味が違うなら別品種なのでは? ソーヴィニヨン・ブランって、もしかしてこんな感じなのかな?」と考えて回答しています。
結果は不正解でしたが、正体を知って飲み直しても味わいの差は大きく感じました。初回に同じ品種だと考えなかった理由には、2本の酸味や苦みの感じ方の違いがあったのかもしれません。
VINOLETの模範解答と比べるとどうだった?
今回の感想をVINOLETの模範解答と比べると、同じ評価になっている項目でも、2本を並べて飲むと私にはかなり違って感じられました。
特に印象的だったのが酸味と苦みです。VINOLETではA-3・A-4ともに、酸味は「はつらつとした」、苦みは「穏やかな」が模範解答でした。
一方、今回の飲み比べでは、A-3はまろやかな酸味で苦みはほぼ気にならず、A-4は「酸味に近い苦み」が明らかに強いという印象でした。二次試験形式では同じ選択肢になる部分でも、直接比較すると感じ方に差が出るのは興味深い発見です。

(▲VINOLETでテイスティングした結果 紺の選択肢が私の解答。
✅マークが正解。赤で囲われた解答が推奨解答。)
(▲左:ドイツ産リースリングの解答 右:フランス産リースリングの解答。私にはA-4の方が苦みが強いと感じましたが、解答はどちらも「穏やかな」でした。)
また、アルコール度数はA-3を11%、A-4を12%程度と予想。実際は11%と12.5%だったため、アルコール感の違いはかなり近く捉えられました。
私はドイツ産リースリングのほうが断然好みだった
2本を飲み比べた結果、私の好みは断然A-3のドイツ産リースリングでした。A-4は酸味に近い苦みが強く、私の好みからは少し外れます。
今回の比較を通して、フルーツ感の強さだけではなく、酸味や飲み口の軽さがワインの好みを大きく左右していると気づきました。
初回・再テイスティング・翌日もA-3が好きだった
A-3を気に入ったのは、今回が初めてではありません。
初回のブラインドテイスティングでも、A-3はAセット6本の中で一番好みでした。「あっさりしていて飲みやすい」というのが、正体を知らずに飲んだときの第一印象です。品種と生産国も正解し、66点で6本中最高得点でした。
今回A-4と並べて飲んでも、選んだのはやはりA-3。さらに翌日、もう一度2本を飲み比べても好みは変わりませんでした。
軽い飲み口でクセがなく、酸味が強すぎない。そこにほのかな甘さも感じられる。私にとっては、このバランスがA-4より飲みやすく感じた理由です。
フルーツ感の強さより「ライトさ」と「酸味」が好みに影響した
今回の飲み比べでは、「フルーティーなワインほど好き」というわけではないことにも気づきました。
前回のシャルドネ飲み比べでは、リースリングよりもフルーツ感を強く感じています。それでも、「それならシャルドネのほうが好き」とはなりませんでした。
→【シャルドネ飲み比べ編】フランス産とアメリカ産シャルドネを飲み比べ|初心者でも産地の違いはわかる?
今回の比較まで振り返ると、私が好むポイントは「ライトな飲み口」「クセがない」「酸味がマイルド」「ほのかな甘さ」の4つなのかもしれません。
A-3のドイツ産リースリングは、この4つをすべて感じられた1本。だからこそ、初回から翌日の再テイスティングまで、一貫して「A-3が好き」という結果になったのだと思います。
まとめ
初心者でもドイツ産とフランス産リースリングの違いはわかった?

今回の2本では、初心者の私でもドイツ産とフランス産リースリングの違いを感じられました。ただし、外観や香りではなく、最も分かりやすかったのは味わいです。
特に驚いたのが酸味の違い。A-3はまろやかな酸味とほのかな甘さがあり、A-4は酸味に近い苦みを強く感じました。翌日にもう一度飲み比べても印象は変わらず、「本当に同じリースリング100%?」と思うほどの違いがありました。
もちろん、今回の結果だけで「ドイツ産だからこう」「アルザス産だからこう」と産地全体の特徴を判断できたわけではありません。あくまで今回の2本を比べた、ワイン初心者としての実体験です。
そして好みは、初回から変わらずA-3のドイツ産リースリング。自分が好きなワインの特徴も少しずつ見えてきました。
次回は、フランス産のゲヴュルツトラミネールとヴィオニエを飲み比べます。
人生初のブラインドテイスティングはこちら→【ヴィノテラス Aセット編】白ワイン6本を初心者がブラインドテイスティング|品種・生産国は当てられる?
これまでのワインエキスパート体験記はこちら→編集長、ワインエキスパートを目指す
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
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