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【アロマティック品種飲み比べ編】ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエを比較|初心者でも品種の違いはわかる?

鈴木編集長

「ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエって、初心者でも違いがわかる?」
「香りに特徴がある品種といわれても、実際には何を感じるの?」

そんな疑問を確かめるため、今回はヴィノテラス ワインスクール『2026年自習用小瓶セット』のフランス産ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエを飲み比べました。

初回の完全ブラインドテイスティングでは、なんと2本とも「ソーヴィニヨン・ブラン」と予想。しかし、正体を知って改めて比べると、初心者の私でも「違う品種だろう」と思えるほど香りに違いがありました。

なかでもゲヴュルツトラミネールは、Aセット6本で一番好きな香り。それでも模範・推奨解答にある香りをうまく選べなかった経験から、「香りを感じること」と「感じた香りを専門的な名称と結び付けること」は別なのかもしれないという発見もありました。

本記事では、2品種の香りや味わいの違い、初回ブラインドの結果、初心者が実際に感じた香りを比較します。

※本記事は今回試飲した2本の感想であり、フランス産ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエ全般の特徴を示すものではありません。

※VINOLETの画面および模範解答・推奨解答は、ヴィノテラスから掲載許可をいただいています。 

本記事の要約
  • ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエは、初心者でも「違う品種だろう」と思えるほど香りに違いがあった
  • A-5のゲヴュルツトラミネールはAセット6本で一番好きな香りで、グレープフルーツのルビーのようなフルーティーさを感じた
  • A-6のヴィオニエはツンとしたアルコール感があり、蒸留酒や日本酒を思わせる香りに感じた
  • 初回ブラインドでは2本ともソーヴィニヨン・ブランと予想したが、低得点でも香りを感じていないわけではなく、感じた香りを専門的な名称と結び付ける難しさがあった
  • 好みはA-5。ただし後味の苦味が惜しく、今回の2本はどちらも「また飲みたい」と思うまでには至らなかった

人生初のブラインドテイスティングはこちら→【ヴィノテラス Aセット編】白ワイン6本を初心者がブラインドテイスティング|品種・生産国は当てられる?

これまでのワインエキスパート体験記はこちら→編集長、ワインエキスパートを目指す

今回飲み比べるゲヴュルツトラミネールとヴィオニエ

(▲テイスティングに使用されたワイン)
(▲左:フランス産ゲヴュルツトラミネール 右:フランス産ヴィオニエ)

今回飲み比べるのは、ヴィノテラス ワインスクール『2026年自習用小瓶セット 白ワインAセット』のA-5とA-6です。

これまでの【シャルドネ飲み比べ編】ではフランス産とアメリカ産、【リースリング飲み比べ編】ではドイツ産とフランス産と、同じ品種の産地違いを比較してきました。

今回は比較方法を変え、どちらもフランス産ながら品種が異なる、ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエを飲み比べます。2本のアルコール度数は同じ13.5%です。

正体を知らずに行った初回のブラインドテイスティングでは、どちらもソーヴィニヨン・ブランと予想しました。そこで今回は正体を知った状態で2本を並べ、香りや味わいにどのくらい違いがあるのか確かめました。

項目A-5 ゲヴュルツトラミネールA-6 ヴィオニエ
商品名ゲヴュルツトラミネール レゼルヴ・パルティキュリエールエスプリ・ド・クレ・リカール ヴィオニエ
国/産地フランス/アルザス地方フランス/ラングドック&ルーション地方
品種ゲヴュルツトラミネール100%ヴィオニエ100%
生産者ポール・ブルケールドメーヌ・ポール・マス
ヴィンテージ2023年2024年
アルコール度数13.5%13.5%

初回ブラインドでは2本ともソーヴィニヨン・ブランと予想

A-5とA-6は、最初に正体を知らない状態でブラインドテイスティングしています。結果は、ゲヴュルツトラミネールもヴィオニエも「ソーヴィニヨン・ブラン」と予想。

ただし、2本の香りや味わいが似ていたから同じ品種を選んだわけではありません。 

(▲VINOLETのテイスティング結果画面)
(▲左:ゲヴュルツトラミネールで25点 右:ヴィオニエで50点でした。)

ゲヴュルツトラミネールは25点でAセット最低得点

A-5のゲヴュルツトラミネールは、25点/100点でAセット6本の最低得点でした。正解はフランス・アルザス地方のゲヴュルツトラミネールですが、生産国はニュージーランド、品種はソーヴィニヨン・ブランと予想しています。

採点結果は、外観10/16点、香り10/24点、味わい2/16点、その他3/12点。収穫年・生産国・品種はすべて0点でした。

特に難しかったのが香りです。私は柑橘類や青リンゴ、洋梨、マスカットなどを選択しました。一方、推奨解答にはマンゴーやライチ、アカシア、白バラ、キンモクセイ、アニスなど、自分では結び付けられなかった香りが並んでいました。

ヴィオニエは50点でも品種は不正解

A-6のヴィオニエは50点/100点。A-5の倍の得点となり、生産国のフランスも正解しました。しかし、品種は再びソーヴィニヨン・ブランと予想しています。

内訳は、外観12/16点、香り10/24点、味わい9/16点、その他9/12点、生産国10/10点。収穫年と品種は0点でした。

品種は外したものの、アルコール度数は「13.0~13.9%」を選択し、実際の13.5%と一致。余韻も「やや長い」を選んで正解しています。品種名を当てられなくても、味わいやアルコール感などでは捉えられた部分がありました。

飲んだことのない品種を当てるのは難しかった

なぜA-5とA-6をどちらもソーヴィニヨン・ブランと答えたのか。理由は、2本が似ていたからではありません。

当時の私はソーヴィニヨン・ブランを飲んだ経験がなく、「もしかして、これがソーヴィニヨン・ブランなのでは?」という発想で選んでいました。生産国についても、A-5でニュージーランドを選んだ明確な根拠はありません。

また、初回はA-1からA-6まで6本を同じ日に続けてテイスティングしています。A-4あたりから酔いが回り、後半の香りや味わいの記憶はかなり曖昧です。

そこで今回は初回の記憶を頼りにせず、正体を知った状態でA-5とA-6だけを改めて飲み比べました。

正体を知ってゲヴュルツトラミネールとヴィオニエを飲み比べ

初回ブラインドでは、A-5とA-6をどちらもソーヴィニヨン・ブランと予想しました。そこで翌日、正体を知った状態で2本だけを並べ、香りや味わいを改めて比較します。

実際に飲み比べると、香りは「同じ品種とは思えない」と感じるほど違いました味わいにも差があり、A-5はフルーティーな香りと甘味、A-6はツンとした香りやアルコール感が印象に残ります。

今回感じた違いをまとめると、以下のとおりです。

比較項目A-5 ゲヴュルツトラミネールA-6 ヴィオニエ
香りフルーティーツンとしたアルコール感
果実の印象ルビーグレープフルーツ特定の果物は感じず
甘味A-6より感じるA-5より控えめに感じる
苦味・アルコール感後から苦味アルコール感が強い
ボディの体感ライト~ミディアムミディアム
余韻苦味がやや長く残るアルコール感がやや長く残る
好み
また飲みたい

(▲左:フランス産ゲヴュルツトラミネール 右:フランス産ヴィオニエ)

※香りや味わいは筆者個人の感想です。 

香りは「全然違う」とすぐに分かった

最も違いが分かりやすかったのは香りです。A-5は、Aセット6本の中で一番好きな香りでした。アルコール感をあまり感じさせないフルーティーな印象で、強いて果物に例えるなら「グレープフルーツのルビー」が近く感じます。

A-6は対照的でした。鼻にツンとくる香りがあり、私にはワインというより蒸留酒を思わせる印象です。日本酒そのものではないものの、どこか日本酒に近いニュアンスも感じました。

面白かったのは、A-5もA-6もアルコール度数は同じ13.5%だった点です。数値は同じでも、香りから受けるアルコール感にはかなり差がありました。

味わいはA-5のほうが甘く、A-6は「お酒らしい」印象

味わいでも、A-5とA-6にははっきり違いを感じました。

A-5は口に含んだ瞬間、「グレープフルーツ?」と思うような果実の印象があります。A-6より甘味も感じられ、最初はかなり好みでした。ただし、後半になると苦味が現れ、その苦味がやや長く残ります。

A-6は、香りで感じた印象が口に含んだ後も続きました。酸味よりも、お子さま舌の私には「お酒らしい苦さ」やアルコール感が強く感じられます。

ボディはA-5がライト~ミディアム、A-6がミディアムくらいの体感。余韻では、A-5は苦味、A-6はアルコール感がやや長めに残りました。

好みはA-5。ただし後味の苦味が惜しい

2本だけで比べるなら、好みはA-5のゲヴュルツトラミネールです。

特に香りはAセット6本で一番好み。A-6より甘味も感じられ、口に含んだ直後までは「かなり好きかも」と思いました。

惜しかったのが、後から残る苦味です。この苦味がなければ、Aセットで最も好みだったA-3のドイツ産リースリングといい勝負になりそうだと感じました。

とはいえ、現時点ではA-5もA-6も「また飲みたい」と思うところまでは至りませんでした。A-5は後味の苦味、A-6はツンとした香りと余韻に残るアルコール感が、私の好みとは少し違ったためです。

25点でも「香りが分からなかった」わけではない

A-5の香りは10/24点で、総合得点も25/100点でした。 しかし、低得点だったからといって「香りを感じられなかった」わけではありません。実際に振り返ると、香りを感じること以上に、感じた香りを選択肢の名前と結び付ける難しさがありました。 

知らない香りは選択肢にあっても選べなかった

(▲VINOLETでテイスティングした結果 紺の選択肢が私の解答。
✅マークが正解。赤で囲われた解答が推奨解答。)
(▲香りの特徴についての解答画面では、私には想像のつかない香りが並びます。)

A-5の初回テイスティングでは、私は「柑橘類」「青リンゴ」「洋梨」「マスカット」などを選択。一方、VINOLETの推奨解答には「マンゴー」「ライチ」「アカシア」「白バラ」「キンモクセイ」「アニス」などが並んでいました。

香り当時の認識
柑橘類実際の香りを知っている
リンゴ知っている
洋梨知っている
マスカット知っている
マンゴー分かるが「マンゴー?」という印象
ライチ知っているが香りの記憶が曖昧
アカシアアカシア蜂蜜しか知らない
白バラ実際の香りを知らない
キンモクセイ香りは分かるがワインと結び付かない
アニス名前自体が初耳

特にアニスは、選択肢を見た時点で「そもそも何?」という状態。知らない香りをワインの中から探し出すのは、初心者の私には難しいと感じました。 

初心者には「感じる」と「名前を当てる」の間に壁があった

A-5は初回25点だったにもかかわらず、改めて飲み比べるとAセット6本の中で一番好きな香りでした。

私なりにフルーティーな香りを感じており、強いて身近な果物に例えるなら「グレープフルーツのルビー」。それでも、VINOLETの推奨解答にある「ライチ」「白バラ」「アニス」などの言葉には結び付きませんでした。

今回の体験で感じたのは、「何かいい香りがする」と感じることと、その香りを適切な名前で表現することは別だという点です。

香りの名前を当てられなかったからといって、何も感じていなかったわけではありません。初心者の私に足りなかったのは、ワインの知識だけではなく、香りを嗅いだときに思い出せる「香りの引き出し」そのものだったのかもしれません。

6本を飲み比べて見えてきた「品種」と「産地」の違い

Aセット6本を飲み比べて、初心者なりに「品種」と「産地」の違いも少しずつ見えてきました。同じ品種を比べたシャルドネとリースリングでは共通点を感じた一方、品種が異なるA-5とA-6は香りから明確な違いを感じます。ただし、あくまで今回飲んだ6本での感想です。 

同じ品種には産地が違っても共通点を感じた

Aセットでは、フランス産とアメリカ産のシャルドネ、ドイツ産とフランス産のリースリングも飲み比べました。

【シャルドネ飲み比べ編】では味わいや好みに違いが出たものの、同じシャルドネらしい香りの共通点も感じています。

【シャルドネ飲み比べ編】フランス産とアメリカ産シャルドネを飲み比べ|初心者でも産地の違いはわかる?

【リースリング飲み比べ編】でも、ドイツ産とフランス産で味わいには違いがあった一方、香りは私にはほぼ同じに感じました。

【リースリング飲み比べ編】ドイツ産とフランス産を比較|初心者でも産地の違いはわかる?

その経験から、現時点では「産地が違えば味わいに差が出ても、同じ品種なら香りには共通する部分があるのかもしれない」と感じています。

もちろん、わずか4本を比較した段階でワイン全体に当てはめるつもりはありません。今後ほかの産地や銘柄を飲んだとき、この印象がどう変わっていくのかも確かめてみたいところです。

A-5とA-6は「違う品種」と思えるほど香りが違った

同じ品種を比較した4本とは対照的に、A-5とA-6は香りを嗅いだ時点で「全然違う」と感じました。

A-5はフルーティーで、強いて例えるならグレープフルーツのルビーのような印象。A-6はツンとしたアルコール感があり、私には蒸留酒や日本酒を思わせる香りでした。

もちろん、品種名を伏せられて「どちらがゲヴュルツトラミネールで、どちらがヴィオニエ?」と聞かれたら、今の私には当てる自信はありません。

それでも今回の2本を品種名を知らずに並べ、「同じ品種だと思う?」と聞かれたら、私は「違う品種」と答えると思います。

初心者でも品種名まで当てられるとは限りませんが、今回のゲヴュルツトラミネールとヴィオニエでは、品種の違いを感じ取ることはできました。

まとめ
初心者でも2品種の香りの違いは分かった

鈴木編集長

今回ゲヴュルツトラミネールとヴィオニエを改めて飲み比べると、初心者の私でも「違う品種だろう」と思えるほど香りに違いがありました。

初回ブラインドでは2本ともソーヴィニヨン・ブランと予想し、A-5はわずか25点。それでも再テイスティングでは、A-5がAセット6本で一番好きな香りだと感じています。

今回特に印象に残ったのは、「香りを感じること」と「香りの名前を当てること」は別だった点です。知らない香りは、選択肢にあっても簡単には選べません。

品種名を当てるには、まだまだ経験が必要そうです。それでも6本を飲み比べたことで、少しずつ違いを感じ取れるようになってきました。今後もさまざまなワインを比較しながら、自分の中の「香りの引き出し」を増やしていきたいと思います。

人生初のブラインドテイスティングはこちら→【ヴィノテラス Aセット編】白ワイン6本を初心者がブラインドテイスティング|品種・生産国は当てられる?

これまでのワインエキスパート体験記はこちら→編集長、ワインエキスパートを目指す

※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。

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