
「ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州って、初心者でも違いがわかる?」
「香りや味わいには、どんな違いがある?」
「飲みやすいのはどっち?」
ヴィノテラス「2026年自習用小瓶セット 白ワインBセット」のブラインドテイスティング後、B-1のムロン・ド・ブルゴーニュとB-2の甲州を改めて飲み比べました。
ブラインドでは、ムロンは「フランスのシャルドネに似た王道白ワイン感」、甲州は「シンプルで特徴がわかりにくい」という印象。しかし、2本を並べると、ムロンはしっかり・なめらか、甲州は軽め・さらっとという違いを改めて確認できました。
この記事では、お子さま舌のワイン初心者が感じた香りや味わい、飲みやすさを比較します。
ブラインドテイスティングの記事はこちら→【ヴィノテラス白Bセット編】初心者がブラインドテイスティングに挑戦|品種・産地は当てられる?
これまでの体験記はこちら→【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す。
- ムロン・ド・ブルゴーニュは「しっかり・なめらか」、甲州は「軽め・さらっと」と、初心者でも違いを感じられた
- 香りはどちらも控えめで、ムロンのほうがややフルーティー。甲州は「うっすらワインを感じる」程度だった
- 甘味・酸味・苦味・余韻には大きな差がなく、どちらも甘くなく、酸味は控えめ、苦味はそこそこ感じた
- 飲みやすさはほぼ同じだったものの、好みはクセの少ない甲州。食事と合わせるなら、お刺身などの和食と飲みたい
- ブラインドでは「特徴がわかりにくい」と感じた甲州も、飲み比べることで「クセがなく、さらっとしていること自体が甲州の特徴なのかも」という結論になった
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州を飲み比べ

(▲左:ムロン・ド・ブルゴーニュ 右:甲州)
| 比較項目 | B-1 ムロン・ド・ブルゴーニュ | B-2 甲州 |
|---|---|---|
| 商品名 | ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュル・リー ロワイヤル・オイスター | 甲州テロワール・セレクション 祝 |
| 生産者 | マルク・ブレディフ | 勝沼醸造株式会社 |
| 産地 | フランス / ロワール渓谷地方 | 日本 / 山梨 |
| 品種 | ムロン・ド・ブルゴーニュ100% | 甲州100% |
| ヴィンテージ | 2023 | 2024 |
| アルコール度数 | 12% | 11.5% |
今回飲み比べるのは、ヴィノテラス「2026年自習用小瓶セット 白ワインBセット」のB-1ムロン・ド・ブルゴーニュとB-2甲州です。
ムロン・ド・ブルゴーニュはフランス、甲州は日本の白ブドウ品種。どちらも香りが比較的穏やかなタイプですが、実際に飲むとどのくらい違うのでしょうか。
まずは6本すべてをブラインドテイスティング。B-1は「フランスのシャルドネに似た王道白ワイン感」、B-2は「シンプルで特徴がわかりにくい」という印象でした。
今回は正解を知った状態で2本を並べ、香りや味わい、飲みやすさにどんな違いがあるのかを改めて比較します。
| 項目 | B-1 | B-2 |
|---|---|---|
| ブドウ品種 | ムロン・ド・ブルゴーニュ | 甲州 |
| 生産国 | フランス | 日本 |
| ブラインド得点 | 53点 | 59点 |
| 第一印象 | 王道の白ワイン感 | シンプルでクセが少ない |
※品種・生産国は事前に候補を覚えていたため、完全なブラインドで当てた結果ではありません。
ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州はどんな違いがある?
ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州は、どちらも香りが比較的穏やかで、繊細なタイプの白ワインを造るブドウ品種です。
ただし、主な産地や香り、味わいには違いがあります。まずは飲み比べる前に、それぞれの基本的な特徴を確認しておきましょう。
ムロン・ド・ブルゴーニュの特徴
ムロン・ド・ブルゴーニュは、フランスのロワール地方、特にナント周辺で栽培されている白ブドウ品種です。
「ムロンB」とも呼ばれ、AOPミュスカデはこの品種から造られます。名前に「ブルゴーニュ」とありますが、現在はナント地区を代表する品種です。
造られるワインは辛口で、香りは繊細。果実や花を思わせる香りがあり、フレッシュさや塩味を感じさせる味わいも特徴とされています。ムロン・ド・ブルゴーニュはピノ・ノワールとグエ・ブランの交配で、実はシャルドネと同じ両親を持つ品種です。
今回私が「フランスのシャルドネっぽい王道白ワイン感」と感じたのも、少し面白い結果でした。
甲州の特徴
甲州は、日本を代表する白ワイン用品種のひとつです。
果皮は淡いピンク色ですが、主に白ワインの原料として使われています。現在、日本ワインの白ワイン用品種では最も多く使用されている品種です。
甲州から造られるワインは、軽い果実香と中性的な香りを持ち、フレッシュで穏やかなタイプに仕上がる傾向があります。柑橘系の上品な香りや穏やかな酸味・渋みも特徴として紹介されています。
ブラインドで飲んだときの私は、「シンプルで特徴がわかりにくい」という印象でした。しかし、ムロン・ド・ブルゴーニュと改めて比較すると、クセがなく、さらっとしていること自体が甲州らしさなのかもと感じています。
味わいを比較|甘味・酸味・苦味に違いはある?

(▲左:ムロン・ド・ブルゴーニュ 右:甲州)
ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州を並べて飲むと、甘味・酸味・苦味には大きな差を感じませんでした。
一番わかりやすかったのは、味の濃さと口当たりです。ムロンはしっかりとなめらか、甲州は軽めでさらっとした印象。それぞれの違いを比較してみます。
| 比較項目 | ムロン・ド・ブルゴーニュ | 甲州 |
|---|---|---|
| 外観 | 黄色 | 黄色・ムロンより薄い |
| 香り | 控えめ・フルーティー | 控えめ・うっすらワインを感じる程度 |
| 甘味 | 甘くない | 甘くない |
| 酸味 | 控えめ | 控えめ |
| 苦味 | そこそこ感じる | そこそこ感じる |
| アルコール感 | 同程度・やや強く感じる気もする | 同程度 |
| ボディ | 味がしっかり | 軽め |
| 口当たり | なめらか | さらっと |
| 余韻 | 同程度 | 同程度 |
| 飲みやすさ | 同程度 | 同程度 |
| 好み | 普通 | 2本ならこちらが好み |
外観は違う?
2本とも黄色系で、色そのものに大きな違いはありません。ただし、横に並べて見ると甲州のほうが明らかに薄く見えました。
ブラインドテイスティングでも、甲州はかなり淡い印象を受けています。実際の答案では「無色に近い」を選んだほどでした。正解は「淡い」だったので少し極端に捉えていたものの、今回もムロンより薄く感じた点は変わりません。
一方、ムロンも濃い黄色というわけではありません。2本だけを比べると、「どちらも黄色だけど、甲州のほうが薄い」という違いが一番わかりやすく感じました。
香りはどちらが強い?
香りの強さはほぼ同じで、どちらも控えめに感じました。ニュージーランド産ソーヴィニヨン・ブランやトロンテスのような、嗅いだ瞬間に印象が残る強さはありません。
違いを挙げるなら、ムロンのほうがフルーティーです。ただ、「りんご」「柑橘」など具体的な果物まではわかりませんでした。
甲州はさらにおとなしく、私には「うっすら白ワインの香りを感じる」程度。香りだけで比べると違いは小さく、どちらが好きか聞かれても大差はありません。
ブラインドテイスティングでも香りの選択肢はほとんどわからず、かなり適当に選んでいます。飲み比べても、具体的な香りを言い当てられるほどの違いはつかめませんでした。
味わいはどう違う?
味では、ムロンはしっかり・なめらか、甲州は軽め・さらっとという違いを感じました。この印象は、ブラインドで1本ずつ飲んだときから変わっていません。
甘味はどちらもほとんど感じません。酸味も同じくらいで控えめでした。苦味もほぼ同程度で、私にはどちらも「そこそこ苦い」と感じます。
一番違ったのは味の濃さです。甲州と比べると、ムロンのほうが味をしっかり感じます。口当たりもムロンはなめらかで、甲州はさらっと軽め。
甲州はブラインドで「シンプルで特徴がわかりにくい」と感じました。しかし、今回改めて比較すると、クセがなく、さらっとしていること自体が甲州の特徴なのかもと思いました。
余韻はどちらが長い?
余韻については、ほとんど違いを感じませんでした。どちらか一方だけが長く残る印象はなく、私には同じくらいです。
アルコール感もほぼ同程度。ただ、ムロンのほうが味をしっかり感じるため、「強いていえばムロンのほうが少しアルコール感が強いかも?」と思う程度でした。
飲みやすさも甲乙つけがたく、私の場合は苦味の強さが飲みやすさを大きく左右するようです。今回は2本とも苦味を同じくらい感じたため、飲みやすさも同程度という結果になりました。
ただし好みで選ぶなら甲州。クセが少なく、軽くさらっと飲めるところが私には合っていました。
VINOLETの模範解答と初心者の感想を比べてみた

ここまで紹介したのは、ワイン初心者の私が実際に飲んで感じた香りや味わいです。では、VINOLETの模範解答ではどのように評価されていたのでしょうか。
ブラインドテイスティングでは選択肢から回答していますが、正解した項目=実際にその香りや味わいを感じ取れた、という意味ではありません。
特に香りや味わいは、「何の香り?」「どんな酸味?」と聞かれても、今の私にはほとんど分からない状態。かなり感覚的に選んでいます。
そこで、VINOLETの模範解答と、実際に飲んだときの私の感想を比べてみました。
ムロン・ド・ブルゴーニュ|模範解答は「軽い」、私は「しっかり・なめらか」
B-1のムロン・ド・ブルゴーニュは53点。外観10/16点、香り6/24点、味わい5/16点という結果でした。
VINOLETの模範解答では、香りの第一印象は「控えめ」「フレッシュ」。柑橘類・青リンゴ・スイカズラなどが挙げられています。味わいは「軽いアタック」「ドライ」「爽やかな酸味」「穏やかな苦み」「スリムなバランス」が正解でした。

(▲B-1 ムロン・ド・ブルゴーニュの香りの回答画面。緑のチェックがVINOLETの模範解答、紺色が私の回答です。
具体的な香りを感じ取って選んだというより、分からないまま感覚的に回答しています。)
ところが、私が実際に飲んだときに感じたのは、「味がしっかりしていて、なめらか」という印象でした。
| 比較項目 | VINOLETの模範解答 | 初心者の私が感じた印象 |
|---|---|---|
| 香り | 控えめ、フレッシュ | 控えめ。甲州よりフルーティー |
| 香りの特徴 | 柑橘類、青リンゴ、スイカズラなど | 具体的な果物までは分からない |
| 甘味 | ドライ | 甘くない |
| 酸味 | 爽やか | 控えめ |
| 苦み | 穏やか | そこそこ感じる |
| アタック | 軽い | 甲州より味がしっかり |
| バランス | スリム | なめらか |
| 余韻 | やや短い | 甲州と同じくらい |
ブラインドで初めて飲んだときから、私には「フランスのシャルドネに似た王道白ワイン感」がありました。
果実っぽさがあり、酸味が強すぎず、口当たりもなめらか。ただし、これまでに飲んだフランス産シャルドネより苦みは強く感じます。
VINOLETの「軽い」「スリム」という模範解答とは少し違い、私には甲州と比較してしっかりした味わいの白ワインに感じられました。

(▲緑のチェックがVINOLETの模範解答、紺色が私の回答です。
B-1 ムロン・ド・ブルゴーニュの味わいの回答画面。
模範解答と私の回答にはズレがありますが、実際の感想としては「しっかり・なめらか」が一番近い表現でした。)
甲州|「特徴がわからない」から「クセがないのが特徴なのかも」へ
B-2の甲州は59点。外観12/16点、香り6/24点、味わい9/16点という結果でした。
VINOLETの模範解答では、香りに柑橘類・青リンゴ・バナナ・スイカズラなどが挙げられています。第一印象は「開いている」「フレッシュ」。味わいは「やや軽いアタック」「ドライ」「はつらつとした酸味」「穏やかな苦み」「ドライなバランス」が正解でした。

(▲緑のチェックがVINOLETの模範解答、紺色が私の回答です。
B-2 甲州の香りの回答画面。具体的な香りはほとんど嗅ぎ分けられず、選択肢は感覚的に回答しています。)
私が実際に感じた甲州は、とにかくクセがなく、軽くてさらっとした白ワインでした。
| 比較項目 | VINOLETの模範解答 | 初心者の私が感じた印象 |
|---|---|---|
| 香り | 開いている、フレッシュ | 控えめ。うっすらワインを感じる程度 |
| 香りの特徴 | 柑橘類、青リンゴ、バナナ、スイカズラなど | 具体的な香りは分からない |
| 甘味 | ドライ | 甘くない。もう少し甘いほうが好み |
| 酸味 | はつらつとしている | 控えめでちょうどいい |
| 苦み | 穏やか | そこそこ感じる。もう少し控えめだとうれしい |
| アタック | やや軽い | 軽め |
| バランス | ドライ | さらっとしてクセがない |
| 余韻 | やや短い | ムロンと同じくらい |
ブラインドで飲んだときは、6本の中でも「一番何者なのか分からないワイン」でした。
香りも味わいもシンプルで、これといった特徴をつかめません。それでも甲州と予想したのは、ワインエキスパート試験の勉強で覚えた「繊細・穏やか・ニュートラル」という知識があったからです。
改めてムロン・ド・ブルゴーニュと並べると、その印象は変わりませんでした。しかし今回は、「特徴がない」のではなく、「クセがなく、さらっとしていること自体が甲州の特徴なのかも」と感じました。

(▲緑のチェックがVINOLETの模範解答、紺色が私の回答です。
B-2 甲州の味わいの回答画面。模範解答では「はつらつとした酸味」「穏やかな苦み」ですが、私は酸味を控えめ、苦みをそこそこ強く感じました。)
模範解答と同じ表現はできなくても、2本の違いはわかった
VINOLETの模範解答を見ると、「柑橘類」「青リンゴ」「スイカズラ」「爽やかな酸味」など、香りや味わいが細かく表現されています。
しかし、初心者の私が実際にグラスを前にすると、具体的な果物や花の香りまではほとんど分かりません。 選択肢で正解していても、「青リンゴの香りがしたから選んだ」というわけではないのが現状です。
それでも、2本の違いそのものは感じられました。
ムロン・ド・ブルゴーニュは、しっかり・なめらか。甲州は、軽め・さらっと。
模範解答と同じ言葉で表現できなくても、実際に飲んで比べると、それぞれの印象は少しずつ残ります。
特に今回印象に残ったのは甲州です。ブラインドでは「特徴がわからない」と感じたワインが、飲み比べたあとは「とにかくクセがない」という特徴として記憶に残りました。
次は、白Aセットで好みだったドイツ産リースリングと甲州を並べて飲んでみたいところ。どちらも私好みなら似ているのか、それとも並べればまったく違うのか。新たな疑問も生まれました。
ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州、飲みやすかったのはどっち?
飲みやすさは、ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州でほぼ同じでした。私の場合、白ワインの飲みやすさを左右するのは苦味。この2本は苦味を同じくらい感じたため、飲みやすさにも大きな差はありません。
ただ、好みで選ぶなら甲州です。ムロンは味がしっかりしていてなめらか。フランス産シャルドネに似た「王道の白ワイン感」があるものの、シャルドネより苦味が強いように感じました。
甲州は軽くさらっとしていて、とにかくクセがないところが好み。食事と合わせるなら断然甲州で、お刺身などの和食と一緒に飲んでみたいです。
とはいえ、「もう1杯飲むなら?」と聞かれたら、答えはどちらもいらない(笑)。私には、もう少し甘味と苦味控えめの白ワインが合っているようです。
まとめ
ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州は初心者でも違いがわかる?

ムロン・ド・ブルゴーニュと甲州は、初心者の私でも味の濃さや口当たりの違いはわかりました。
ムロンは味がしっかりしていてなめらか。甲州は軽めでさらっとしており、とにかくクセがない印象です。一方、甘味・酸味・苦味・余韻には大きな差を感じませんでした。
今回の比較で、ブラインドでは「特徴がわかりにくい」と感じた甲州への見方も少し変化。むしろ、クセのなさこそ甲州らしさなのかもしれないという発見がありました。
次回は、同じソーヴィニヨン・ブランでも印象が大きく違ったフランス産×ニュージーランド産を飲み比べます。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
白Bセット6本のブラインドテイスティングの記事はこちら→【ヴィノテラス白Bセット編】初心者がブラインドテイスティングに挑戦|品種・産地は当てられる?
これまでの体験記はこちら→【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す。
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