
「前回より、少しは赤ワインの違いが分かるようになっているかも?」
ヴィノテラスの赤Cセットでは、6本を飲み比べても最終的な感想は「みんな赤ワイン!」。酸味・苦味・渋味の強弱はなんとなく分かっても、品種ごとの違いまではほとんど説明できませんでした。
今回は、赤ワインのブラインドテイスティング第2弾としてDセット6本に挑戦。品種・生産国はすべて正解したものの、候補を事前に覚えていたうえ、後半は消去法や勘に頼った部分もあります。
それでも、「濃いのに意外と飲みやすい」「苦いけど渋くない」など、Cセットでは気づかなかった違いもありました。そして、これまで飲んだ赤ワインの中で一番飲みやすいと感じる1本にも遭遇。
果たして赤ワインを見分けられるようになったのか。今回の結論は、「多少の差はあれど赤ワイン!」です。
これまでの体験記はこちら→【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す。
- 赤Dセット6本の結果は、最高73点・最低49点
- 品種・生産国は6本すべて正解。ただし、候補を事前に覚えており、消去法や勘による正解も多かった
- 収穫年は6本中1本のみ正解し、ヴィンテージの判別には苦戦
- 一番飲みやすかったのはマスカット・ベーリーA。これまでテイスティングした赤ワインの中でも一番飲みやすいと感じた
- 最高得点73点のシラーズが飲みやすさ最下位となり、今回もテイスティングの点数と好みは一致しなかった
- 色の濃さだけでは飲みやすさを判断できないなど違いは感じたものの、最終的な感想は「多少の差はあれど赤ワイン!」
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
※VINOLETの画面および模範解答・推奨解答は、ヴィノテラスから掲載許可をいただいています。
ヴィノテラスDセットの赤ワイン6本をブラインドテイスティング

今回挑戦するのは、ヴィノテラス「2026年自習用小瓶セット」の赤Dセット6本です。
小瓶には中身が分からないよう番号が振られており、QRコードから専用ページを開いて、外観・香り・味わい・収穫年・生産国・品種などを回答します。小瓶セットの内容や詳しい回答方法は「ヴィノテラス白Aセット編」で紹介しているため、あわせてご覧ください。
→【ヴィノテラス Aセット編】白ワイン6本を初心者がブラインドテイスティング|品種・生産国は当てられる?
今回も正解は見ずに挑戦しています。ただし、Cセットと同様に出題される6品種と生産国の候補は事前に確認済み。完全なブラインドではなく、候補の中から外観・香り・味わいを手がかりに予想しました。
今回登場する6本の正解はこちらです。
| 番号 | 品種 | 生産国 |
|---|---|---|
| D-1 | マスカット・ベーリーA | 日本 |
| D-2 | シラーズ | オーストラリア |
| D-3 | ジンファンデル | アメリカ |
| D-4 | マルベック | アルゼンチン |
| D-5 | ネッビオーロ | イタリア |
| D-6 | サンジョヴェーゼ | イタリア |
赤Dセット6本を実際にブラインドテイスティング
ここからは、赤Dセット6本をD-1から順番にテイスティングします。今回も外観・香り・味わいを確認したあと、収穫年・生産国・品種まで予想しました。
Cセットでは最終的に「みんな赤ワイン!」だった私。2回目の赤ワイン編で、どこまで違いを感じられるのでしょうか。
D-1をテイスティング|赤ワインで初めて「飲みやすい」と感じた

D-1は、赤紫に近い透明感のある色。6本の中では薄い方に見えました。香りはベリー系のフルーツを感じ、強すぎず弱すぎない程度です。この時点では「クセはなさそう」という印象でした。
飲んでみると、酸味はほどほどで、苦味や渋味もあります。ただ、余韻が短く、苦手な苦味や渋味が口の中に残りにくいのが好印象。これまでテイスティングした赤ワインの中では、一番飲みやすいと感じました。
「この飲みやすさなら日本かも」という単純な発想もあり、マスカット・ベーリーAと予想して正解。ただし、候補を事前に覚えていたため、品種の特徴だけで見分けたわけではありません。
D-2をテイスティング|香りは好きなのに一口飲んで撃沈

D-2は、6本の中で一番濃い色。グラスを見た瞬間から「これは苦味も強いのでは……?」と不安になりました。
香りはカシス系で、むしろ好みです。ところが、一口飲んで撃沈。酸味・苦味・渋味のすべてを強く感じました。香りは好きなのに、味わいはかなり苦手というギャップの大きな1本です。
この強さは、Cセットで飲んだシラーを思い出す味わい。「酸味も苦味も渋味も強かったような……」という記憶からシラーズを選び、オーストラリアも正解しました。
結果的にDセット6本の中では、最も苦手なワインです。
D-3をテイスティング|一瞬イケる?と思ったら「酸味ー!」

D-3は、D-1を少し濃くしたような赤系のワインレッド。香りはD-2に続いてカシス系ですが、それ以上に「酸っぱそう」と感じる香りが気になりました。
嫌な予感がしつつ一口飲んでみると、口に含んだ瞬間は「一瞬イケる?!」。ところが、次の瞬間には「酸味ー!」となりました。
香りから感じた印象どおり、特に気になったのは酸味です。苦味や渋味は比較的控えめに感じるものの、強い酸味が私には飲みにくく、6本の飲みやすさでは5位。
ジンファンデルとアメリカを選んで正解しましたが、これは特徴を見抜いたというより、正直なところ勘が当たっただけでした。
D-4をテイスティング|こんなに濃いのに意外と飲みにくくない

D-4は、D-2のシラーズに次いで6本中2番目に濃いワインレッド。これまでなら「濃い=苦そう」と身構えるところですが、香りは控えめです。ベリー系ともカシス系とも言いにくく、第一印象ではうまく表現できませんでした。
飲んでみると、予想外に酸味はかなりマイルドで、ほとんど気になりません。苦味や渋味もあるものの、かなり控えめ。アルコール感はありましたが、見た目から想像したほど飲みにくくありませんでした。
Dセットでたとえるなら、マスカット・ベーリーAから甘みを取ったような印象。「色が濃い=飲みにくい」ではないと初めて実感した1本です。
D-5をテイスティング|「苦いけど渋くない」は初めてかも

D-5は、ワインレッドを薄めたような色合いです。少しオレンジっぽくも見えたため、外観では「オレンジがかった」を選択しましたが、これは不正解でした。
香りはカシス系をベースに、アルコールのような印象もあります。ただ、酸味を連想する香りなのかアルコールなのか、今の私にはまだ区別がつきません。
飲んでみると、アルコール感とほどほどの酸味、そして苦味を感じます。ところが、いつも苦味とセットで感じていた渋味があまり気になりません。
「苦いけど、渋くないかも」。赤ワインを飲んできて、苦味と渋味を別々に感じたのは今回が初めてでした。
D-6をテイスティング|苦味も渋味もある。でもシラーズほどではない

最後のD-6も、D-5に続いて薄めのワインレッド。ただし、D-5で感じたようなオレンジっぽさはありませんでした。
香りはベリー系でしょうか。そこにアルコールを思わせる香りも感じます。飲んでみると酸味はそこそこあり、苦味と渋味もしっかり感じました。D-5では「苦いけど渋くない」と感じたため、続けて飲むと違いが分かります。
とはいえ、D-2のシラーズほど強烈ではありません。6本を飲み終えて比べると、サンジョヴェーゼは飲みやすさ4位。ネッビオーロと大きな差はありませんが、強いて選ぶならネッビオーロの方が飲みやすいという結果になりました。
赤Dセット6本のブラインドテイスティング結果
(▲左:最高得点73点のD-2シラーズ 右:最低得点49点のD-5ネッビオーロ)
赤Dセットの結果は、最高73点・最低49点でした。最高得点はD-2のシラーズ、最低得点はD-5のネッビオーロです。
品種と生産国は6本すべて正解。ただし、今回も候補を事前に覚えており、後半は消去法の影響が大きめです。D-3のジンファンデルとD-4のマルベックは、正直なところ勘が当たっただけでした。
実飲経験が予想につながったのはD-2。酸味・苦味・渋味の強さから、Cセットで飲んだシラーを思い出しました。
収穫年は6本中1本のみ正解。そして最高得点のシラーズが飲みやすさ最下位、最低得点のネッビオーロが3位と、今回も点数と自分の好みは一致しませんでした。 Cセットでも最低得点のガメイが最も飲みやすいという結果だったため、同じ傾向が続いています。
| 番号 | 正解 | 得点 | 外観 | 香り | 味わい | その他 | 収穫年 | 生産国 | 品種 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| D-1 | マスカット・ベーリーA/日本 | 70点 | 12/16 | 18/24 | 5/16 | 9/12 | 0/6 | 10/10 | 16/16 |
| D-2 | シラーズ/オーストラリア | 73点 | 10/16 | 18/24 | 7/16 | 12/12 | 0/6 | 10/10 | 16/16 |
| D-3 | ジンファンデル/アメリカ | 60点 | 8/16 | 10/24 | 7/16 | 9/12 | 0/6 | 10/10 | 16/16 |
| D-4 | マルベック/アルゼンチン | 68点 | 8/16 | 12/24 | 7/16 | 9/12 | 6/6 | 10/10 | 16/16 |
| D-5 | ネッビオーロ/イタリア | 49点 | 8/16 | 10/24 | 2/16 | 3/12 | 0/6 | 10/10 | 16/16 |
| D-6 | サンジョヴェーゼ/イタリア | 54点 | 8/16 | 10/24 | 7/16 | 3/12 | 0/6 | 10/10 | 16/16 |
Cセットのブラインドテイスティングとの違いは?
Cセットでは、酸味・苦味・渋味の強弱はなんとなく分かっても、6本を飲み終えた感想は「みんな赤ワイン!」でした。
Dセットを終えた今も、品種の違いが分かるようになった実感はまったくありません。相変わらず赤ワインは全体的に苦手です。ただ、今回は「酸味が強い」「苦いけど渋くない」「余韻が短いから飲みやすい」など、苦手な味わいを少し分けて感じる場面がありました。
一番の発見は、色の濃さだけでは飲みやすさを判断できないこと。6本で2番目に濃かったマルベックが飲みやすさ2位だったのは予想外でした。
Cセットから劇的に成長したとは言えません。今回の感想を一言で表すなら、「多少の差はあれど赤ワイン!」です。
一番好きだったワインと難しかったワインは?
今回、一番飲みやすかったのはD-1のマスカット・ベーリーAです。酸味はほどほどで、苦味や渋味もあるものの、余韻が短いため苦手な味が口の中に残りにくいのが好印象。Dセットだけでなく、これまでテイスティングした赤ワインの中でも一番飲みやすいと感じました。
(▲今回実飲したマスカット・ベーリー100%の赤ワイン)
2位はマルベック、3位ネッビオーロ、4位サンジョヴェーゼ、5位ジンファンデル。最も苦手だったのはD-2のシラーズです。
シラーズはカシス系の香り自体は好みでしたが、一口飲むと酸味・苦味・渋味がすべて強くて撃沈。しかもVINOLETでは6本中最高の73点です。「高得点=好きなワイン」ではないことを、今回も実感する結果になりました。
6本飲んで分かった赤ワインの品種の違い
6本を飲み終えても、「品種の違いが分かるようになった!」という実感はありません。正直な感想は、「多少の差はあれど赤ワイン!」です。
それでも、6本を比べることで違いは少し見えてきました。マスカット・ベーリーAは余韻が短く飲みやすく、シラーズは酸味・苦味・渋味がすべて強め。ジンファンデルは特に酸味が気になり、マルベックは濃い色に反して酸味・苦味・渋味が控えめでした。ネッビオーロでは「苦いけど渋くない」という初めての感覚もあります。
特に印象に残ったのは、色の濃さだけでは味わいや飲みやすさを判断できないこと。品種を見分けるにはまだまだですが、「赤ワインは全部同じ」から、それぞれの苦手ポイントの違いは少し感じられるようになりました。
まとめ
初心者は赤ワインの品種・産地を当てられた?
赤Dセットの結果は、最高73点・最低49点。品種と生産国は6本すべて、収穫年は6本中1本正解しました。
ただし、品種と生産国の候補を事前に覚えた状態で挑戦しており、後半は消去法も使っています。D-3のジンファンデルとD-4のマルベックにいたっては、正直なところ勘が当たっただけ。6品種を香りや味わいから見分けられたわけではありません。
それでも今回は、これまで飲んだ赤ワインで一番飲みやすいマスカット・ベーリーAに出会い、「濃い=飲みにくいとは限らない」「苦味と渋味は別々に感じることもある」といった発見がありました。

Cセットの「みんな赤ワイン!」から少しだけ変化した今回の結論は、「多少の差はあれど赤ワイン!」です。
次回からは、6本を以下の3組に分けて改めて飲み比べます。
- マスカット・ベーリーA×シラーズ
- ジンファンデル×マルベック
- ネッビオーロ×サンジョヴェーゼ
6本では「多少の差」だった品種の違いも、2本ずつ並べればもう少し分かりやすくなるのでしょうか。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
これまでの体験記はこちら→【特集】編集長、ワインエキスパートを目指す。
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